GalaxyS20+ 5Gレビューの概要(ポイント)
S20シリーズの中位グレード
2020年のGalaxy S20シリーズの中で中位モデルに位置するのがこちらのGalaxy S20+ 5Gです。
一般的にプラス(+)と付くと、下位モデルの大型モデルの扱いとされるものが多いですが、Galaxy S20+の場合はミリ波対応やズーム倍率のアップなどS20と違う特性を兼ね備えたモデルになっています。
S20もレビューしていますが、個人的にはこちらの上位モデルである+は、サイズが大きく、性能面でも優位な点が多いかかわらず重量が軽くなっているため、魅力的になっています。
簡易スペック表
発売日 | 2020/06/04 |
SoC | Snapdragon865 |
RAM | 12GB |
ROM | 128GB |
画面 | 6.7インチ |
重量 | 186 g |
5G(Sub-6) | 対応 |
5G(ミリ派) | 対応 |
GalaxyS20+ 5Gの目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本レビューは検証機をお借りしてレビューを行っています。
GalaxyS20+ 5Gの特徴
この項目ではGalaxy S20+ 5Gの特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
30倍まで使える強力ズーム
Galaxy S20+ 5Gでは30倍のズーム機能を備えています。また光学でも他のスマートフォンよりも優れた3倍ズームを備えています。これにより、カメラ性能の面で他のモデルと差別化を行っています。
特に格安スマホでも、複数のカメラを搭載するようになったため望遠レンズは珍しくなくなりましたが、3倍ズームを搭載しているスマートフォンはほとんどないためハイエンドならではのメリットと言えます。
リフレッシュレート120Hz
Galaxy S20+ではディスプレイのリフレッシュレートが120Hzが選択できるようになっています。これにより、より吸い付くようなディスプレイの挙動になっています。
バッテリー容量が4500mAh
Galaxy S20+では186gの重量でありながら4500mAhという大きなバッテリー容量を備えています。これによりより長時間使えるモバイル性を手に入れています。
特にGalaxy S20+は無印版と比較して大画面になっている上、リフレッシュレートも向上しています。そのためディスプレイで消費する電力は大きくなっていることを考えるとバッテリーが4500mAhと大きくなりデメリットを補える端末になっています。
GalaxyS20+ 5Gの価格とコストパフォーマンス評価
Galaxy S20+ 5Gはドコモの割引前価格で初登場価格11万4840円となっています。ハイエンドスマートフォンとしてはある意味一般的な価格と言えるでしょう。このスマートフォンは弱点がほぼないため、当サイトでは値段は高いですが満足度が高く、対性能比でのコストパフォーマンスが高いモデルだと位置づけています。
現在の価格については、キャリアをご覧ください。またGalaxy S20 5Gは海外版も入っているケースがあります。イオシスで確認すると良いでしょう。
GalaxyS20+ 5Gのマシンスペック
マシンスペック
Galaxy S20+ 5Gのマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2020/06/12 | |
寸法 | 73×162×7.8mm | |
重さ | 186g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.7インチ |
形式 | OLED | |
画素数 | 3200×1440 | |
リフレッシュレート | 60Hz,120Hz | |
バッテリー | 電池容量 | 4500mAh |
ワイヤレス充電 | 〇 | |
リバースチャージ | × | |
急速充電 | 公式記載なし | |
プロセッサ(Soc) | Snapdragon 865 | |
GPU | 公式記載なし | |
ストレージ(ROM) | 128GB | |
メモリ(RAM) | 12GB | |
外部メモリ | 1TB(microSDXC) | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 〇(ディスプレイ内) |
顔認証 | 〇 | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | 〇 | |
緊急避難速報 | 〇 | |
防水 | IP5/IPX8 | |
防塵 | IP6X | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | Android10 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | × |
※スペック詳細はこちら
対応バンドについて
キャリアモデルのため非掲載です。公式ではdocomoとauで取り扱いされています。
スペックの解説
SoCのスペック的には無印や上位のUltraとあまり差はありません。ただしメモリは12GBとなり大型化しています。また+の名前が示すとおり、画面が大型化。それに伴い本体サイズが大きくなり、重量も増えています。
ただし、ただ本体が大きくなっただけではなくバッテリー容量も大きくなっているため、大型化に伴う適正化を図ったモデルと言えるでしょう。
GalaxyS20+ 5Gのベンチマークテスト
Antutu
Google Playからリジェクトされ、かつ今回は検証機のためAPKインストールによる測定は行っておりません。
GeekBench
GeekBenchでの測定結果は以下の通りです。
GalaxyS20+ 5Gの通信スピードテスト
Galaxy S20+ 5Gの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
一戸建てで計測しましたが、全部屋比較的安定的にスピードが出ています。
GalaxyS20+ 5Gのカメラスペック
カメラスペック
カメラスペックは以下の通りです。アウトカメラのズームに最大倍率は50倍です。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
広角カメラ | 1200万 | 1.8 | - | - |
超広角カメラ | 1200万 | 2.2 | 〇 | 〇 |
望遠カメラ | 6400万 | 2.0 | - | - |
深度カメラ | TOFのため記載なし | - | - | - |
インカメラ | 1000万 | 2.2 | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
動画撮影能力
アウトカメラは以下の通りです。4Kは30fpsです。
8K 撮影 | 30 fps |
4K 撮影 | 30,60 fps |
1080P 撮影 | 30,60 fps |
720P 撮影 | 30 fps |
Galaxy S20+ 5Gで撮影した作例
ズーム能力を検証した様子です。それぞれの写真はクリックで拡大できます。10倍ズームまで見ると、高倍率ズームできるスマホならではの、後ろの壁紙にフォーカスされる現象が起きています。
フォーカスによるホワイトバランスの変化を検証しました。
明るい花、暗い花を撮影して比較しました。
接写能力を検証しました。マクロレンズを搭載していないため、接写能力は通常レベルです。
前後でピントを調整し撮影しました。
その他の風景画や食事、夜景撮影などはSIMPC BLOGで写真を公開しています。
GalaxyS20+ 5Gの外観
背面です。今回の検証機はクラウドブルーです。ブルーですが、少しプリズムがかった色になっています。おサイフケータイは左下側にあります。カメラは左上部よりになっています。
表側です。ほぼ全画面です。
上部です。インカメラはピンホールになっています。ベゼルはほぼありません。
下部です。こちらもベゼルは非常に狭いです。
上部にはスピーカーのSIMスロットがあります。
下部のスピーカーとUSB-Cコネクタです。ヘッドフォンジャックはありません
右サイドです。音量ボタンと電源ボタンがあります。
左サイドです。こちらにはボタンはありません。
手に持った様子です。
GalaxyS20+ 5Gのメリット・長所
6.7インチなのに軽い
Galaxy S20+を初めて持って見て感じる印象は「軽い」です。本体重量自体は186gのため決して軽くはありません。ただ、6.7インチという本体サイズを考えるとこの重量は非常に魅力的。
他のハイエンドでは感じることの少ない密度感のなさを感じることができます。大きなボディと軽さを両立しているモデルは少ないので、そういった端末を探している人にとってはぴったりと言えるでしょう。
カメラ性能が高い
ハイエンド級の中でも30倍ズームを搭載し、カメラ性能が高くなっています。個人的に利点と感じたのは3倍ズーム。他の端末では2倍ズームが主なので明確な差別化が図られています。
また、AI処理が綺麗で色がよりヴィヴィットに映ります。色味が強く出るため、補正・修正をかけなくてもSNSなどで映えやすい写真が撮れると言えます。同じメーカーで下位グレードに当たるGalaxy A41の作例を見るとわかりますが、より補正を強めていることがわかります。
エッジがほぼラウンドしていない
機種によりますが、昨今のスマートフォンはディスプレイに高級感を持たせるためにエッジ部分をラウンドさせるケースがあります。物によっては、ウォーターフォールディスプレイと呼ばれるものもあります。ところがGalaxy S20+の場合はエッジ部分がほぼラウンドしていないため、持ちやすさに優れます。
低音が強い
Galaxy S20+はスピーカーにも優れたスマートフォンです。搭載しているステレオスピーカーはきちんと鳴ってくれますし、特に低音は本体に振動が伝わるほど出ています。ゲームをして本体から音を出す人にとっては臨場感をより楽しむことができます。
GalaxyS20+ 5Gのデメリット・欠点
ノーマルモデルに比べると重い
Galaxy S20無印との比較になりますが、ノーマルモデルと比べると重いこと自体が欠点です。Galaxyシリーズは過去からどのモデルも軽いことが当たり前です。重くて機能性が高いものはNoteシリーズがその役割を担ってきました。ところが、このS20+はそう言った意味では中途半端に重いモデルとなってしまっています(Ultraがある点もそこを強調してしまっています)。
ただし、忘れて欲しくないのはノーマルモデルよりは重いですが一般的な他のスマートフォンと比べると軽いということです。6.5インチ越えの端末でできるだけ軽い端末が欲しい場合は購入の候補に入れておくと良いでしょう。
ベゼルに触れていると誤検知する
ディスプレイがあまりにも大きいことの裏返しですが、意図せず反応してしまっている時があります。特にカメラ撮影ではカメラを支えている手で検知されてしまい、シャッターが切れないということがありました。
GalaxyS20+ 5Gの口コミ・評判
Submit your review | |
非常に高いバランスで仕上がっているスマートフォン。6.5インチ以上で悩んでいるならこれを買っておけば、まず不満は出ないと言える端末です。特に軽い点が魅力で6.7インチで180g台はなかなかないので、通勤・通学が長い人にお勧めのモデルです。
GalaxyS20+ 5Gの女性目線の口コミ
普段、iPhone8を使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- ブルーが鮮やか
- 画面が大きいわりに軽い
- カメラの主張が強め
Galaxy S20+ 5Gがおすすめのタイプ
全ての人におすすめ
このモデルはすべての人におすすめです。すべての性能をバランス良く、そして高いレベルで整えたモデルです。そのため、どんな人でも使えるおすすめのスマートフォンになっています。
スピーカーを使う人
スマートフォンのスピーカーはイヤホンで使われることも多いため、性能不足になるケースが多いです。しかしGalaxy S20+ではしっかりと音が鳴るスピーカーが使えるため、音を出して楽しむ人にはぴったりでしょう。
GalaxyS20+ 5Gをおすすめしない人
夜景を極限まで追求する場合は他機種も検討
作例でも紹介していますが、基本的にカメラ性能は高いです。ただし、カメラ性能に特化するのであれば他の端末が候補として出てきます。特に街の夜景を撮ったりする場合には、非常に高いレベルではあるものの線のボケが目立つことがあります。
日常使いでは全く問題ありませんが、カメラで夜景を追求したい場合は用途に合わせて検討して見ると良いでしょう。ただし、普通に夜景写真を撮る程度であれば、普通以上の仕上がりになることは忘れないで下さい。
質量重視の場合はノーマルも
6.7インチで186gでインチサイズから考えると軽いですが、スマートフォン全体で見ると決して軽いわけではありません。ケースをつけて運用すると200gを超えるケースもあるでしょう。
手が小さかったり、重いスマートフォンが苦手な場合は無印のGalaxy S20を選びましょう。スペック的にメモリで差はありますが、3Dのゲームをずっとし続けるような人でなければ2機種の差はまずないと考えておいて問題ありません。
GalaxyS20+ 5Gの特徴レビューまとめ
ミリ波対応のGalaxy S20
結論
Galaxy S20+は非常に高いレベルで性能をバランスさせた機種です。アスペクト比に癖もありません。そのため、万人におすすめできるスマートフォンに仕上がっています。
インチサイズの割に軽いので、漫画をスマートフォンで読んだりする人や、動画を見る人も大画面で楽しめるサイズとなっています。
ほとんど同じ性能、機能構成でGalaxy S20シリーズが3パターンあるので、悩める選択肢があること自体が大きなメリット。
通勤・通学の時間でちょっと大きなスマートフォンでエンターテイメントを楽しみたいという人にはぴったりのスマートフォンではないでしょうか。
GalaxyS20+ 5Gのキャンペーン・安く買う方法
Galaxy S20+ 5Gはドコモ、auで取り扱いしています。オンラインで申し込むと事務手数料が無料になるのでぜひそちらから申し込むようにして下さい。
関連記事
ライバル機種のレビュー
ライバル機種のレビューです。