Galaxy Note20 Ultra 5Gレビューの概要(ポイント)
高駆動とカメラが強化されたNote
2020年に登場したGalaxy note20 Ultra 5Gは、カメラが1億画素に対応、さらに120Hzのハイリフレッシュレートに対応したモデルです。これまでもNoteシリーズはハイエンドかつ大容量メモリで快適動作でしたが、ハイリフレッシュレートにより目に見えて快適性が増し、ゲームでも有利に使えるモデルになっています。
もちろんSペンの快適性は健在で、まるで紙のような書き心地は他のスタイラスペンを圧倒しています。
ただ、Galaxyシリーズの中でも機能的なモデルになることから価格は約15万円とかなり高くなっており人を選ぶモデルとも言えるでしょう。
2020年発売のGalaxyの5Gは機種により対応状況がかなり異なりますが、本モデルはミリ波にも対応しています。
簡易スペック表
発売日 | 2020/10/15(※) |
SoC | Snapdragon865+ |
RAM | 12GB |
ROM | 256GB |
画面 | 6.9インチ |
重量 | 208 g |
5G(Sub-6) | ◯ |
5G(ミリ派) | 〇 |
※詳細は公式スペック表でご確認ください。
※au版の発売日です
Galaxy Note20 Ultra 5Gの目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。筆者が使った主観的な内容については、メリット・デメリットの項目で記載しています。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本レビューはメーカーからお借りしてレビューを行っています。
Galaxy Note20 Ultra 5Gの特徴
この項目ではGalaxy Note20 Ultra 5Gの特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
865Plusを搭載したハイエンドモデル
2020年度のハイエンドSoCはSnapdragon865とプラスに当たるモデルが発売されていますが、Galaxy Note20 Ultra 5Gでは上位版に当たるSnapdragon865+を搭載しています。後述のベンチマーク結果ではAntutuが606446というハイスコアを記録しています。
ノートのコンセプトはそのままにカメラを強化
Galaxy Note20は前モデルと比較してカメラが大幅に強化されています。画素数は1億画素を超え、最大ズームはは50倍に。特に光学ズームで5倍になっている点は見逃せません。Galaxyならではの絵作りがNoteシリーズでより堪能できるようになっています。
ディスプレイが大型化し高駆動対応に
2020年のトレンドともいえるハイリフレッシュレートがGalaxy Note20 Ultraにも搭載されています。可変120Hzリフレッシュレートで、大画面をより快適に使うことが可能です。
Sペンは相変わらずの高性能で魅力的
前モデルは3DペイントなどのSペンならではの機能の拡充が大きかったですが、今回はそういった点の進化はほぼありません。しかし、Sペン自体の完成度が非常に高いため、Note20 Ultraでもやはり魅力的なアクセサリであることに間違いはありません。
Galaxy Note20 Ultra 5Gの価格とコストパフォーマンス評価
Galaxy Note20 Ultra 5Gの現在の一括支払い価格は145,728円です。スマートフォンの中でもかなり高額な部類に入ります。機能性やカメラを考えると価格に見合うだけの価値はあるとは思うものの、なかなか手が出せる価格ではないため一括で買うなら、前モデルのGalaxy Note10 Plusも候補に入れると良いでしょう。
価格情報について
価格については執筆時点(2020/11/17)の情報です。
Galaxy Note20 Ultra 5Gのマシンスペック
マシンスペック
Galaxy Note20 Ultra 5Gのマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2020/10/15(au) 2020/11/06(docomo) |
|
寸法 | 164.8×77.2×8.1mm | |
重さ | 208g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.9インチ |
形式 | OLED | |
画素数 | 3088×1440 | |
リフレッシュレート | 120Hz | |
バッテリー | 電池容量 | 4500mAh |
ワイヤレス充電 | 〇 | |
リバースチャージ | 〇(ワイヤレス) | |
急速充電 | 〇 | |
プロセッサ(Soc) | Snapdragon865+ | |
GPU | 記載なし | |
ストレージ(ROM) | 256GB | |
メモリ(RAM) | 12GB | |
外部メモリ | 最大1GB(microSD) | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 〇 |
顔認証 | 〇 | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | 〇 | |
緊急避難速報 | 公式記載なし | |
防水 | IPX5/IPX8 | |
防塵 | IP6X | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | Android10 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | × |
※スペック詳細はこちら
対応バンドについて
キャリア版のため非掲載です。
スペックの解説
Galaxy Note20 Ultraは2020年搭載のGalaxyモデルの中でも最高クラスにハイエンドなモデルです。Snapdragon865+のチップセット、12GBメモリに加えて、5Gミリ波にも対応しています。また他の上位モデル(Galaxy Z Fold2など)では防水防塵・おサイフケータイ機能に対応していないモデルもありますが、そういった日本で必要とされる機能はNote20では全て搭載されています。
海外版との違いと技適について
Galaxy Note20 Ultraでは海外版があります。海外版はデュアルSIM仕様になっています。また、グローバル版にNote20に技適はありません。
Galaxy Note20 Ultra 5Gのベンチマークテスト
Antutu
Antutuベンチマークのスコアは以下の通り606446となりました。その他の機種比較についてはAntutuベンチマーク測定データまとめと比較下さい。
GeekBench
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
Galaxy Note20 Ultra 5Gの通信スピードテスト
Wi-Fi環境テスト
Galaxy Note20 Ultra 5Gの通信環境テストをアプリOoklaを用いて行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
Galaxy Note20 Ultra 5Gでは1階では安定した速度が得られていますが、2Fでは速度やジッターの低下が顕著になっています。必要に応じてメッシュWi-Fiにて構築した方が良いかもしれません。
Galaxy Note20 Ultra 5Gのカメラスペック
カメラスペック
メインカメラ
カメラスペックは以下の通りです。最大光学ズームは5倍でスマートフォンとしては業界トップクラス、さらにデジタルズームでは50倍となっています。広角カメラは1億画素を突破しています。望遠カメラは光学ズームできますが、F値は他モデルに比べて高くなっています。またスペック表には記載していませんがレーザーAFセンサー(被写体深度センサー)を備えています。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
広角カメラ | 1200万 | 1.8 | 〇 | 〇 |
超広角カメラ | 1200万 | 2.4 | 〇 | 〇 |
望遠カメラ | 1200万 | 3.0 | 〇 | 〇 |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
インカメラ
インカメラ(TrueDepthカメラ)のスペックは以下の通りです。前モデルとスペックは同様です。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
広角カメラ | 1000万 | 2.2 | ー | 〇 |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
動画撮影能力
アウトカメラのスペックは以下の通りです。8K撮影は16:9と21:9を選ぶことも可能です。また動画の最大ズームは20倍となっています。
8K 撮影 | 24 fps |
4K 撮影 | 24,30,60 fps |
1080P 撮影 | 24,30,60,120fps |
720P 撮影 | 30 fps |
インカメラのスペックは以下の通りです。インカメラでも4K、60fps撮影が可能です。他に5:4や1:1も同様に可能です。
4K 撮影 | 30,60 fps |
1080P 撮影 | 30,60fps |
720P 撮影 | 30 fps |
Galaxy Note20 Ultra 5Gで撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。まず、Galaxy Note20 Ultra 5Gでズーム機能を検証しました。50倍で撮影しても室内での写真としてはかなり綺麗な写真が撮れています。
被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。
接写能力を検証しました。ノーマルカメラではマクロモードを搭載していないため標準状態では接写は特に弱いレベルです。最大ズームを活用すれば手振れの強さを活かして撮影することが可能です。
前後でピントを調整し撮影しました。標準レンズでもしっかりとボケが出ています。
ポートレートモードで撮影しています。葉の処理が正確でしっかりとした描写になっています。
Galaxy Note20 Ultra 5Gの外観
今回レビューしたのはミスティックブラックです。ブラックというよりも、グレーに近いカラーになっています。鏡面仕上げになっており指紋が目立ちます。
カメラは超広角、広角、望遠、被写体深度センサーとなっています。カメラに力を入れていることもありユニットがかなり大きくなっています。カメラバンプも高めです。
表面です。ピンホールタイプのフロントカメラになっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
右側の音量ボタン、電源ボタンです。
左側には何もありません。
上部です。SIMスロットがあります。
SIMスロットを取り出した様子です。nanoSIMとmicroSDカードを使うことができます。
下部です。USB-Cコネクタ、Sペンがあります。
Sペンを取り出した様子です。
手に持った様子です。かなり大きいことが分かります。
Galaxy Note20 Ultra 5Gのメリット・長所
進化したカメラでより綺麗に撮影できる
Galaxy Note20 Ultraの真骨頂はカメラです。Galaxyらしいヴィヴィットな絵作りで映える写真が撮影できます。カメラの最大倍率は100倍出来るGalaxy S20 Ultraがあるので一歩譲りますが、それでも劣化の起こらない光学5倍は他にはないメリットと言えるでしょう。
Sペンで簡単にメモが取れる
Noteシリーズの最大のメリットはやはりSペン。筆者として特に注目なのはSペンを抜き出した際に即座にメモ機能が立ち上がる仕組み。黒バックにホワイトペンでメモを取れるという体験は他にはない独特な感覚を与えてくれるとともに非常に実用的な機能になっています。また本体起動した状態からペンボタンのタッチでもショートカットが立ち上がるため必要に応じて使うことができます。
6.9インチながら208gしかない
Galaxy Note20 Ultraのは6.9インチと非常に大きいディスプレイサイズですが、重さは208gと軽くなっています。iPhone12 Pro MAXは6.8インチで226gのため、それだけ重いことがよくわかります。
動きの良い高駆動ディスプレイ
2020年のトレンドでもありますが、ハイリフレッシュレートによる恩恵は非常に大きく、高駆動になることで目に見えてはっきりと動きが良くなります。前モデルとの大きな差ともいえるでしょう。
Galaxy Note20 Ultra 5Gのデメリット・欠点
机に置くと違和感
Galaxy Note20 Ultraはカメラバンプが高すぎるため、そのままの状態で机に置くとカメラ部分が引っ掛かり、がたつきに繋がります。がたつくだけだとまだよいのですが、机が少しでも傾いていると落ちてくるきっかけになるのでケース運用をおすすめします。
価格が高すぎて躊躇する
Galaxy Note20 Ultraは価格が約15万円と非常に高いです。オールインワンデバイスとして考えれば価値はありますが、1台で完結する必要がない場合、iPhoneとiPadの組みあわせの方が安くなってしまう弱点があります。
価格が高すぎて躊躇する人もいると思うので、先代モデルの中古を考慮しておくと良いでしょう。カメラや高駆動部分はNote20の方が優れていますが、Sペン周りの性能・機能はほぼ同じですし、こちらの方が軽くなっています。
Galaxy Note20 Ultra 5Gの口コミ・評判
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さすがのNoteシリーズの出来でさらに、高駆動やカメラで実力を高めてきたモデル。ハイリフレッシュレートがとにかく魅力的でよりヌルサクな動きを楽しめる一台。高いのが玉にキズだが、これほど満足度が高いモデルもない。
Galaxy Note20 Ultra 5Gの女性目線の口コミ
妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- かなり大きくて持ち運びが大変そう
- Sペンはとても書き心地が良くてちょっとしたメモに良さそう
Galaxy Note20 Ultra 5Gがおすすめのタイプ
スマホでメモを取りたい人
Galaxy Note20 Ultra 5Gの利点はなんといってもメモを取れるところ。しかも他のスタイラスペンと比較して圧倒的に性能が良いことが特徴で、紙に描いている感覚で使えます。Google Playにはアイビスペイントなどもあるので、スマホで絵を描きたい人にも良いでしょう。
画質の高いズームがしたい人
スマートフォンのカメラは複眼カメラが標準になってきていますが、光学ズームは最大2倍が基本です。Galaxyシリーズのように5倍以上のズームを出来るものは少ないため、もし子供を撮影したりなど遠くを写真に残したい場合は積極的に選びたくなるモデルです。
Galaxy Note20 Ultra 5Gをおすすめしない人
カメラの良さと軽さを両立したい人
カメラが良いことは事実ですが、もし軽さと両立したい場合はS20シリーズを選ぶことをおすすめします。GalaxyはS20シリーズでも十分映りが良いので、無理にカメラ中心に考えてNote20を選ぶ必要はありません。
メモは欲しいが安いモデルで良い人
デメリットでも書いた通り、Galaxy Note20 Ultraは良いモデルですがとにかく高いです。執筆時点(2020/11/17)において、Galaxy Note10が10万円を切る価格で出てきています。メモという機能に絞って言えば、Note10との差が小さいので候補として選んでも良いでしょう。
Galaxy Note20 Ultra 5Gの実機レビューまとめ
快適さが増したNote
結論
Galaxy Note20 Ultra 5Gは名前の通り、高速通信に対応しただけでなくさらにカメラやディスプレイが進化し、2020年らしいモデルにアップグレードしたNoteとなりました。価格が高いのは欠点とは言えますが、他にはないオンリーワンなモデルでもあります。
Sペンは本当に紙のようにサラサラかける特別なスタイラスペン。アイデアなどメモを取ることを多い人はぜひ活用して欲しいデバイスの一つです。
Galaxy Note20 Ultra 5Gのキャンペーン・安く買う方法
Galaxy Note20 Ultra 5Gはauで発売しています。オンラインショップで購入すれば事務手数料が無料に、さらに店頭でかかる手数料(頭金)がないためその分安くすることもできます。Noteシリーズは過去から見て中古価格の値下がりが渋い機種なので、、新品の方が価値を感じやすいスマートフォンと言えるでしょう。