VivoBook S15 M533IA(2020)のレビュー概要
コンパクト高性能な15インチ
VivoBook S15(2020)はASUSから発売となる15インチのRyzen4000番台搭載ノートパソコンです。
当サイトでのベンチマーク結果でも高得点をマークしており、非常に高性能な15インチノートパソコン。またASUSのトレンドである狭ベゼルデザインを採用し、15インチでありながらも持ち運びで十分使えるサイズ感となっています。
15インチが欲しい人でコンパクトにしたい人だけでなく、これまで14インチを持っていてさらに描画領域を広げたい人にもお勧めしたい一台と言えるでしょう。
簡易スペック表
CPU | Ryzen7 4700U |
RAM | 16GB |
ROM | 1TB SSD |
画面 | 15.6インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 非対応 |
LTE | 非対応 |
重量(実測) | 1620 g |
CINEBENCH R20 | 2850 pts |
※詳細スペックはこちら
VivoBook S15 M533IA(2020)実機レビュー目次
実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからお借りしたものを用いて検証しています。
こちらのモデルはintel版も発売されています。合わせてご覧ください。
-
Vivobook S15 S533EA(intel・2020)の実機レビュー
Vivobook S15 S533EAのレビュー概要 Vivobook S15 S533EA実機レビュー目次 実際に使った感想(主観)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっていま ...
続きを見る
VivoBook S15 M533IA(2020)の特徴
ここではVivoBook S15(2020)の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
コンパクトで薄型の筐体
VivoBook S15(2020)は15インチの筐体を持ちながら、薄型で狭ベゼルなため一見して14インチとも感じるほどコンパクトになっています。
外観でも触れていますが、ASUSの充電器は他メーカーに比べるとコンパクトなこともあり、15インチノートとしては高い機動性を誇るPCとなっています。
高性能機種では珍しいポップなカラー
15インチPCはエントリークラスが多いため、ポップなカラーリングの筐体が数多く存在しますが、今回のASUSのテスト機のように「高性能かつポップなカラー」と言う組み合わせは意外に少なくなっています(高性能機種はアルミや木目調など意匠を凝るケースが多いため)。
写真はシンプルな白ですが他にも色があるので、高性能でしかも様々なカラーリングのPCを選択したい人にとっては、とても良い選択肢になり得ます。
Ryzen第3世代により超高性能
今回検証しているRyzen4000シリーズは、後述のベンチマークテストでもテストしているように非常に高性能なノートパソコンで、一昔前のデスクトップパソコン以上の性能を持ちます。
そのため、ゲームなどのグラフィックを求められる場合を除き、十分以上の性能を持つノートパソコンとなっています。
VivoBook S15 M533IA(2020)の価格とコストパフォーマンス
Vivobook S15は3つのバリエーションがあり、8GB、16GBのメモリ違いがあります。どちらもRyzen7 4700Uを搭載しています。8GBメモリ版はWPS Officeを搭載して10%税込で10万円台から購入が可能となっており、非常にコストパフォーマンスが高いです。
16GBのコスパはそれなりといったところですが、安くて薄型コンパクトの高性能PCが欲しい場合は、8GBモデル一択と言えるでしょう。
VivoBook S15 M533IA(2020)のスペック
今回レビューしたVivoBook S15(2020)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2020年9月10日 | |
製品名 | VivoBook S15(2020) | |
型式 | M533IA | |
サイズ | ー | |
重量(実測) | 本体 | 1620 g |
電源アダプタ | 145 g | |
CPU | Ryzen7 4700U | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
保存(ROM) | 1st | 1TB SSD |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1440 | |
形式 | IPS液晶 | |
光沢 | ノングレア(非光沢) | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | × |
Windows Hello | × | |
フロントカメラ | 画素数 | ー |
物理シャッター | × | |
リヤカメラ | 画素数 | - |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | 5.0 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | - |
SIMカードサイズ | - | |
光学ドライブ | - | |
バッテリー公称値 | サイズ | - |
JEITAによる基準 | ー | |
ACアダプタ容量 | ー |
※詳細仕様はこちらからご確認ください。
スペックの解説
プロセッサはRyzen7の第3世代、4700Uを搭載しています。後程ベンチマーク結果を掲載していますが、CINEBENCH R20で2800 ptsを超えているほど高性能です。
本体重量は約1.6kgで15インチノートパソコンとしては軽量です。それに加え充電アダプタが145 gと非常に軽いため持ち運びに向いています。USB-PDには非対応ですが、その欠点を補う軽さになっています。
VivoBook S15 M533IA(2020)のベンチマーク(CINEBENCH、動画編集など)
ベンチマーク結果は以下の通りです。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の計測値は通常時でマルチ2850pts、シングル475ptsとなりました。他機種との比較はCINEBENCH R20のデータ一覧をご覧ください。
PASSMARK
PASSMARKのデータは以下の通りです。他機種との比較はPASSMARKのデータ一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。1616MB/sとなっています。性能としては十分です。ただしハイエンドのメインストリームは3000MB/sを超えるものがあるのでそれに比べると低くなっています。
騒音テスト
動画書き出し時の騒音を計測しました。55~58dB程度でそれなりにファン音が大きいです。
ベンチマーク時の熱について
ベンチマーク実行時にキーボード部が若干暖かくなるものの、気になるほどではありません。以下はダビンチリゾルブでのフルHD動画書き出し時の温度推移です。一時的に80℃近くまであがるものの、75℃付近で安定する挙動となっています。
動画編集ベンチマーク
Davinch Resolve16を用いて、フルHD動画の書き出しを行ったところ、4分31秒でした。内蔵グラフィックスにしてはかなり速いです。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 2414 | 普通 |
高品質 | 3198 | やや快適 |
標準 | 4143 | 快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
高品質 | 未測定 | 未測定 |
標準 | 未測定 | 未測定 |
軽量品質 | 1944 | 動作困難 |
VivoBook S15 M533IA(2020)の通信環境(WI-Fi)のテスト
VivoBook S15(2020)の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを5GHz帯で用いています(クリックで拡大します)。
全部屋で非常に安定した数値が得られています。ただし、最長距離において、若干の下り速度の低下が見られました。
VivoBook S15 M533IA(2020)のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-PDは非対応です。
VivoBook S15 M533IA(2020)の外観
天板です。今回の検証機はドリーミーホワイトです。白ですが、ツルっとした表面ではなく、マットな質感が施された天板となっています。
背面です。アルミとなっており高級感のあるデザインとなっています。
スピーカーは下部にあります。
開いた様子です。狭ベゼルデザインとなっており、15インチですが、一瞬14インチと思うほどコンパクトに感じます。アスペクト比は16:9です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
センター上部にカメラがあります。物理シャッターは非搭載です。
キーボードです。一般的なキー配列でテンキー搭載となっています。VivoBook S15(2020)の特徴であるエンターキーのみ黄色でデザインされています。
ミツトヨのデジタルノギスによる2つのキー距離の計測により17.5mmでした。またキーストロークは1.0mmです。
タッチパッドです。指紋認証が付いています。幅はおよそ100mmとなっています。
右サイドです。USB-A×2、microSDスロットがあります。
左側です。HDMI、USB-A、USB-C、ヘッドフォンジャックがあります。
microSDスロットを挿し切った状態です。最後までは入りません。
質量を実測した様子です。
電源アダプタ込みで重量を測定しました。アダプタ単体では145gとなります。
電源アダプタは非常にコンパクトで持ち運びでも邪魔にならないサイズ感です。
VivoBook S15 M533IA(2020)のメリット・魅力
持ち運び性の高い15インチ
VivoBook S15(2020)は薄型でコンパクトな筐体のため、持ち運びに非常に優れています。15インチノートのため、幅奥行きにはどうしても限界があるものの、薄さが詰められているため、鞄の中に収納しても邪魔になりにくくなっています。
また付属の電源アダプタが非常にコンパクトな設計のため、こちらを持ち運んでも負担になることは小さいでしょう。
Ryzenにより超高性能
ベンチマークテストで結果を出しているように、Cinebench R20で2850ptsと非常に高い数値を出しています。そのため、動作も快適そのもの。また高性能な恩恵を受けて本体が熱くなりにくいので、より快適にノートパソコンで作業をしたい人に向いている一台と言えるでしょう。
指紋の付きにくい天板
今回検証したドリーミーホワイトはプラスチックの天板がマット加工されており、指紋がつきにくいデザインになっています。ノートパソコンで指紋が付くかどうかは長期で見た時の快適性に大きな差があるので、ぜひ知って置いて欲しいポイントです。
VivoBook S15 M533IA(2020)のデメリット・欠点
タッチパッドが小さい
15インチノートパソコンとしてはタッチパッドが小さく約100mmとなっています。
持ち運び時にタッチパッドをよく使う人は他モデルを選ぶか、マウスを常用する方が快適性が高まると言えるでしょう。
十字キーのサイズが小さめ
ASUSのテスト機は十字キーは横幅は通常サイズですが、縦幅が小さいサイズになっています。
そのため、十字キーが押しづらく感じることがありました。多用する人の場合は、気をつけて置いた方が良いでしょう。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
15インチの中では優れた薄型コンパクトで高性能なノートパソコンです。実力の高いRyzen7が9万円台で買えるのも魅力。電源アダプタが小さいので、ホームユースだけでなく外での利用もこなせるでしょう。ただし、残念ながらUSB-PDに対応していないのでその点だけ星一つマイナスにしました。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- お洒落な天板で可愛い
- 女性には少し重いかもしれない
VivoBook S15 M533IA(2020)がおすすめな人
コンパクトな15インチ機が欲しい人
15インチモデルはエントリーと高級機が多くなりますが、エントリー機ではどうしても価格優先になるために厚みが増す弱点があります。そのため、コンパクトな15インチノートが欲しい人にとっては非常に良い選択肢になり得ます。
14インチから拡張したい人
今回実際に使ってみて、14インチで画面の物足りなさを感じる人にもお勧めできると感じました。狭ベゼルであること、さらに厚みが薄く14インチを使っている私からみても違和感が少ないことがその理由です。
VivoBook S15 M533IA(2020)がおすすめではないタイプ
ゲーム性能を求める人
Ryzen7 4700Uは高性能ですが、FFベンチマークの結果の通りグラフィックスの結果はGPU搭載モデルと比較すると残念ながら数値が出ません。そのため、ゲーム性能を求める人にとっては、Ryzen7 4700U搭載モデルを選ぶよりも、お金を出してでもGPU搭載モデルを優先させるべきと言えるでしょう。
価格は上がってしまいますが、ASUSのコンパクト機で2020年最強性能と言っても過言ではないZephyrus G14などを候補に考えてみると良いでしょう。
VivoBook S15 M533IA(2020)のカスタマイズ・モデルの選び方
VivoBook S15(2020)は8GBと16GB以外のカスタマイズの種類がありません。それゆえに迷わないで済む点もありますがより低価格でRyzen5シリーズなどを求めている場合は別メーカーを選んでも良いかもしれません。
ただ、価格帯的にRyzen7 4700Uが9万円で買えることを考えればあまりにも魅力的なので敢えて性能の低いRyzen5を選ぶのは予算の問題の時だけにしておくと良いでしょう。性能が高い方ができることが多いです。
VivoBook S15 M533IA(2020)の実機レビューまとめ
持ち運び可能な15インチ高性能PC
結論
ワード、エクセルなどの簡単な事務処理、ネットサーフィンなどが中心であれば十分以上の性能を持つノートパソコンです。高性能なだけでなく、薄型で電源アダプタもコンパクトなため持ち運びに向く点も魅力の一つ。
高い性能を備えつつポップなカラーリングも含め、選ぶ楽しさもあるモデルといえるため、購入する際の候補に確実に入れておくべき一台と言えるでしょう。
VivoBook S15 M533IA(2020)を安く買う方法
VivoBook S15(2020)に限りませんが、ASUSのパソコンはある方法で安く買うことができます。以下で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
-
【2025年1月】ASUS(エイスース)の限定クーポンとキャンペーン・セールで最大限安く買う方法・コツ
ASUSのパソコンは他社と比べて、性能と安さを兼ね備えた高コスパのモデルを多く出していますが、じつは高コスパだからと何も考えずにそのまま買ってしまっては、大きく損をします。 なぜなら、ASUS公式サイ ...
続きを見る
関連記事・ライバル機種
他機種のレビュー
ライバル機種をピックアップしています。
関連公式サイト