Galaxy Foldレビューの概要(ポイント)
日本初の折り畳みスマホ
日本で初めて登場したフォルダブルスマートフォン「Galaxy Fold」。はっきり言って、キワモノ中のキワモノですが、実際に使ってみると驚くほど使い勝手の良い一台です。
特に漫画を読む人は276gという、スマホでもタブレットでもない中間的な重さでありながら、大画面で楽しむことができます。
またYouTubeなどの動画コンテンツもちょうど良い位置にステレオスピーカーが来る仕様になっており、エンターテイメントをさらに楽しむためのスマートフォンと言えそうです。
簡易スペック表
発売日 | 2019/10/25 |
SoC | Snapdragon 855 |
RAM | 12GB |
ROM | 512GB |
画面 | 7.3インチ 4.6インチ(サブ) |
重量 | 276 g |
5G(Sub-6) | 非対応 |
5G(ミリ派) | 非対応 |
Galaxy Foldの目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本レビューは検証機をメーカーからお借りしてテストしています。
Galaxy Foldの弟分にあたる、「Galaxy Z Flip」についてもレビューしています。合わせてこちらもご覧ください。
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Galaxy Z Flipの実機レビュー
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Galaxy Foldの特徴
この項目ではGalaxy Foldの特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
7.3インチの大画面
Galaxy Foldはメイン画面7.3インチの有機ELディスプレイになっています。大型スマートフォンと呼ばれるモデルでも通常6インチが基本ですからかなり大きいと言えるモデルです。また一般的なスマホと異なり、かなり横長のディスプレイになっています。これにより、今までのスマホではありえなかった横2分割でも違和感のない表示を実現しています。
また、漫画表示においても縦が切れる傾向にありましたが、横が切れるようになるほど大画面で表示できるようになっています。
このようにGalaxy Foldは今までのタダの大画面スマートフォンとは違う「横に広いディスプレイ」を実現しています。
持ちやすい縦長形状
Galaxy Foldは折りたたんだ時にも形状の特徴があります。一般的なスマートフォンと比べると横幅が0.75倍ほどになり、スティックを持ち運ぶような感覚になります。
これにより幅が狭くて滑り落としそう、ということはありません。
超ハイスペック
Galaxy Foldは本体が超ハイスペックです。CPUもさることながら、ピックアップしておきたいポイントが、「カメラ」と「ROM」です。Galaxy Foldのカメラは非常に性能が良く、これまでのGalaxyシリーズのカメラを踏襲しています。
さらに本体が512GBのROM容量をもっているのでカメラで撮影したものやダウンロードした動画コンテンツなどを遠慮せずに利用できるハイスペック端末となっています。
Galaxy Foldの価格とコストパフォーマンス評価
Galaxy Foldはauの定価で24万円を超えており、強気な価格設定です。ただし、キワモノであることもあってか、中古市場にも流れやすい端末です。もともとの価格設定が高く母数が大きいため、中古品の割安感が出てくるので、イオシスなどは必ずチェックしておきましょう。
Galaxy Foldのマシンスペック
マシンスペック
Galaxy Foldのマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2019/10/25 | |
寸法 | 160.9×62.8×15.7mm(クローズ) 160.9×117.9×6.9mm(オープン) |
|
重さ | 276 g | |
ディスプレイ | サイズ | 7.3インチ 4.6インチ |
形式 | 有機EL | |
画素数 | 2152×1536 720×1680 |
|
リフレッシュレート | 60Hz | |
バッテリー | 電池容量 | 4380mAh |
ワイヤレス充電 | 〇 | |
リバースチャージ | 〇(ワイヤレス) | |
急速充電 | 公式記載なし | |
プロセッサ(Soc) | Snapdragon855 | |
GPU | 公式記載なし | |
ストレージ(ROM) | 512GB | |
メモリ(RAM) | 12GB | |
外部メモリ | × | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 〇 |
顔認証 | 〇 | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | × | |
緊急避難速報 | 〇 | |
防水 | × | |
防塵 | × | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | Android 9 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
DSDV | × |
※スペック詳細はこちら
対応バンドについて
キャリア機のため非搭載です。取り扱いキャリアはauです。
スペックの解説
Galaxy Foldは発売した年で最高レベルのスペックを誇る端末です。Snapdragon855を搭載し、RAMは12GB、ROMは512GMでパソコンに迫る勢いのある構成と言えるでしょう。ディスプレイも両方ともOLEDとなっています。
ただし注意してほしいのがバッテリー。大型ディスプレイを搭載している割に4380mAhしかありません。また防水・防塵、Felicaといった日本仕様の性能については付与されていないため注意が必要です。
Galaxy Foldのベンチマークテスト
Antutu
検証機のため、Antutuは未測定です。ただし、AntutuとGeekbench換算式より「41万ポイント」相当と推測されます。
GeekBench
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
CPU-Z
CPU-Zを用いてデバイスチェックを行いました。結果は以下の通りです。
Galaxy Foldの通信スピードテスト
Galaxy Foldの通信環境テストをアプリOoklaを用いて行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
全体的に安定したPINGが出ていますが、最長距離にあたる部屋2においては上りが低下する挙動が見られました。
Galaxy Foldのカメラスペック
カメラスペック
メインカメラ
カメラスペックは以下の通りです。アウトカメラのズームに最大倍率は10倍となっています。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
超広角カメラ | 1600万 | 2.2 | - | - |
広角カメラ | 1200万 | 1.5/2.4 | 〇 | 〇 |
望遠カメラ | 1200万 | 2.4 | 〇 | 〇 |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
インカメラ1
オープン時のインカメラスペックは以下の通りです。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
セルフィーカメラ | 1200万 | 2.2 | - | - |
深度カメラ | 800万 | 1.9 | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
インカメラ2
アウトサブディスプレイ用のインカメラスペックは以下の通りです。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
セルフィーカメラ | 1200万 | 2.2 | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
動画撮影能力
アウトカメラは以下の通りです。
4K 撮影 | 30fps |
1080P 撮影 | 30,60 fps |
720P 撮影 | 30,60 fps |
Galaxy Foldで撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。まず、Galaxy Foldでズーム機能を検証しました。
明るい色、暗い色の花の撮影によるホワイトバランスの変化を検証しました。
接写能力を検証しました。マクロカメラは搭載していないため標準的な能力です。
前後でピントを調整し撮影しました。ボケは強く出ており、ポートレート無しでも立体感が出ます。
夜の撮影を想定し、キャンドルライトの個数を変化して描写能力を検証しています。カメラ機能は優秀で低照度でもしっかりと写せています。
屋外で撮影した写真の例です。ズームの検証を合わせて行っています。
Galaxy Foldの外観
折りたたんだ状態です。普通のスマートフォンと比べると縦長形状になっています。
カメラは縦に3眼ならんでおり、広角、超広角、望遠の三種類を搭載しています。
サブディスプレイ側です。一面にあるのではなく、真ん中にあります。こちらもタッチパネルになっており操作が可能です。折りたたんだ状態で電話の発着信の確認も可能です。
またカメラ機能をサブディスプレイ側で利用することも可能です。
開いた様子です。大画面が広がります。
センターには折り目が見えます。黒画面だと目立ちますが、白画面ではあまり目立ちません。そのためダークモードでの運用は向かないと言えます。
インカメラは2種類搭載しており、顔認証にも対応しています。
右サイドです。音量ボタン、電源ボタン、指紋認証ボタンが集約されています。
下部です。スピーカーおよびUSB-Cが搭載されています。
上部です。スピーカーが搭載されています。
左側にはSIMスロットが搭載されています。
SIMスロットを開けた様子です。
半分空けた様子です。Galaxy Z Flipのように無段階での調整はできません。
Galaxy Foldのメリット・長所
画面が大きく見やすい
Galaxy Foldは折り畳みスマホとしての特徴であるように画面が大きくてとにかく見やすいです。タブレットを持ち運んでいるような形になるため情報量を多く取ることが可能です。
2画面分割の活用度が高い
Galaxy Foldの真骨頂は2画面分割にあります。本来スマートフォンだと切り替えでしか使えなかった画面が2画面分割でも使えるようになります。ドラクエウォークとポケモンGOを同時に利用することも可能です。
Qwerty配列の実用性が高い
スマートフォンだとQwertyキーボードの幅が狭く使いづらいシーンもありますが、Galaxy Foldの場合はタブレットで広さがあるので、非常に打ちやすくなります。
DEXによる拡張性がある
Galaxy端末に共通する機能としてDEX(デックス)があります。これにより、モニター、キーボードを持ち運んでいればPCライクに使うことができるので、非常に便利です。
見開き時にスピーカーを上手くステレオにできる
Galaxy Foldはエンターテイメントに向いていると最も感じたのがスピーカー位置です。ステレオで搭載されており、横向きにしたときにちょうど両側に来るようになっています。大画面を楽しめることが魅力なので、このスピーカー位置は非常に魅力と言えます。
Galaxy Foldのデメリット・欠点
スクロール時に違和感を感じる
個体差かもしれませんが、Galaxy Foldを開いた状態でスクロールすると左側が遅れているように感じます。これはディスプレイの反応なのか、インカメラの位置による錯視なのかは分かりませんが、違和感を強く感じました。ただし、普段はゆっくりスクロールするはずなのでほとんどその違和感は感じません。
サブディスプレイの実用性が薄い
サブディスプレイはカメラの撮影時は便利ですが、それ以外では音声対応でしかメリットを感じず、使うシーンはほぼないと感じました。解像度がもう少し高く、画面サイズが大きい方が使いやすいと感じます。
Galaxy Foldの口コミ・評判
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一見キワモノ感が強いですが使い勝手が良く、漫画をよく読む人やYouTubeなどの動画コンテンツを楽しむ人ならぜひおすすめしたいモデルといえます。OLED大画面ですが、バッテリー4380mAhしかないところが欠点と言えるかもしれません。
折り畳みに注目が集まりがちですが、カメラ性能も良いので「大画面で撮った後の検証ができる」機種としての使い勝手も良いでしょう。ただし、どうしても価格が高いので星4としています。
Galaxy Foldの女性目線の口コミ
普段、iPhone8を使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 画面が広くて便利そう
- 値段が高い
Galaxy Foldがおすすめのタイプ
マンガを読む人
Galaxy Foldは漫画を読む人には、高い価格を出してもお勧めしたい一台です。大画面を活かして、驚くほど快適に読書ができます。同じ折り畳みであるThinQとは明確に違う点です。
Kindle Fire HD 8 Plusが360g強であることを考えれば、Galaxy Foldが279gとなっていて軽いですし、漫画アプリもandroidなので充実しています。漫画をよく読む人はぜひおすすめしたいモデルです。
PC表示画面を使う人
TweetdeckなどをはじめPC画面を前提にしたサイトやアプリを使う場合はGalaxy Foldの横長画面の優位性が出てきます。
撮影した写真を手元で確認したい人
Galaxy Foldは折り畳みが珍しいためそちらに意識が向きがちですが、実はカメラが優れたモデルです。スマートフォンは画面が小さいために本当に写真が綺麗に取れているかどうかはわかりにくいですが、Galaxy Foldの大画面を使えば確認できるので、手元で大画面で確認したい人にも向いています。
絵を描く人
お絵描きアプリとして有名なアイビスペイントはGalaxy Foldの全画面表示に対応しています。
時間のある時に絵を指で書く友人がいますが、スマートフォンと比べて描画領域が大きくなるため、使いやすさが増すといえるでしょう。
Galaxy Foldをおすすめしない人
PC画面を求める人
おすすめと逆説的になりますが、PC表示そのままを求める人にとってはおすすめできません。あくまでもスマートフォン(タブレット)の表示が前提になっているケースがほとんどです。PC表示を求めるのであれば、別途より大きいタブレットを使うかChromebookを使う方が良いでしょう。
重さを気にする人
本体重量は276gとかなり重くなっているため、スマートフォンの感覚で使うならおすすめできません。ただしタブレットとして使うなら、一般的な8インチタブよりもかなり軽いので良いでしょう。
Galaxy Foldの特徴レビューまとめ
Galaxy Foldのキャンペーン・安く買う方法
Galaxy Foldは価格が高いため、購入方法に悩む側面があります。新品なら価格の妥協はできませんが、中古なら価格が落ちてきているため、状態に拘らないなら一度イオシスを見てみましょう。
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