P40 lite 5Gレビューの概要(ポイント)
ミドルレンジ最強カメラ
HUAWEI P40 lite 5Gは2020年6月にHUAWEIが発表したミドルレンジの5G対応スマートフォンです。
中級クラスで5Gに対応していることもトピックの一つですが、それ以上にこのモデルはカメラに優れたスマートフォンです。
GMSに対応していない問題はありますが、過去モデルと比較してカメラ性能が圧倒的に高いため、スマホを電話、メール、LINEでしか使わないのであれば選択肢に入れてもいいと感じるほど、撮影性能に優れた一台となっています。
簡易スペック表
発売予定月 | 2020/06/12 |
SoC | Kirin820 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
画面 | 6.5インチ |
重量 | 189 g |
5G(Sub-6) | 対応 |
5G(ミリ派) | 非対応 |
P40 lite 5Gの目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本レビューは検証機をお借りしてレビューを行っています。
P40 lite 5Gの特徴
この項目ではP40 lite 5Gの特徴を中心に記載しています。著者が感じた主観的な内容はメリット・デメリットの項目をご覧ください。
ミドルレンジの新しいステージに突入したカメラ
P40 lite 5Gは名前の通り、liteシリーズで位置づけ的にはミドルレンジになります。このクラスでは2019年までは5000万画素以下が中心(特に1200万画素が多かった)印象ですが、P40 lite 5Gではメインカメラに6400万画素を搭載しています。
後述しますが、このカメラは画素数が高いだけでなく被写体の追従フォーカスを搭載。これにより、オートでもより綺麗に撮れるシステムを実現しています。
手に入れやすい価格で5Gに対応
次世代通信規格である5Gは一部の機種にしか搭載されておらず、かつハイエンドモデルが中心です。そんな中、5万円以下の低価格で5Gに対応してきたモデルです。
急速充電と大容量バッテリー
ミドルレンジモデルは大容量バッテリーを売りにして発売することが多いですが、同時に急速充電をウリにしているモデルはあまりありません。P40 lite 5Gはスマホ業界全体で見ても高速な40W充電を兼ね備えたモデルになっています。
P40 lite 5Gの価格とコストパフォーマンス評価
P40 lite 5Gの値段は定価は39,800円となっています。ミドルレンジクラスとしては妥当な価格ですが、後述のカメラの評価ベースで考えると安すぎるくらいです。ただし、GMS非搭載のためコスパへの考え方は人によるでしょう。
現在の市場価格については、各ECサイトをご覧ください。
P40 lite 5Gのマシンスペック
マシンスペック
P40 lite 5Gのマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2020/06/12 | |
寸法 | 75×162.3×8.58mm | |
重さ | 189g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.5インチ |
形式 | TFT | |
画素数 | 2400×1080 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
バッテリー | 電池容量 | 4000mAh |
ワイヤレス充電 | × | |
リバースチャージ | × | |
急速充電 | 40W対応 | |
プロセッサ(Soc) | Kirin 820 | |
GPU | 公式記載なし | |
ストレージ(ROM) | 128GB | |
メモリ(RAM) | 6GB | |
外部メモリ | 256GB(NWカード) | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | バージョン | 5.1 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 〇(静電式) |
顔認証 | 〇 | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | × | |
緊急避難速報 | 公式記載なし | |
防水(お風呂) | × | |
防塵 | × | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | EMUI 10.1(Android10) | |
SIMサイズ | nanoSIM×2 | |
DSDV | 〇 |
※スペック詳細はこちら
対応バンドについて
5G | n1/n3/n28/n38/n41/n77/n78/n79 |
4G FDD | 1/2/3/4/5//6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/66 |
4G TDD | 34/38/38/40/41 |
WCDMA | 1/2/4/5/6/8/19 |
3G | 850MHz / 900MHz / 1700MHz / 1900MHz/2100MHz |
スペックの解説
本体サイズと過去モデルからの系譜を考えると本体重量は189gと若干重めです。カメラを数多く搭載しているのでしょうがない部分かもしれません。
特徴的なのはHUAWEIモデルの中では珍しいサイドの指紋認証を搭載していること。静電容量式となっており、上位のP40 Proと比べて高速解除が可能です。
P40 lite 5Gでは外部ストレージを選択できますが、HUAWEIの専用規格NWカードとなっているので、実質的に使用は難しいと考えておきましょう。
P40 lite 5Gのベンチマークテスト
Antutu
Antutuの測定結果は350155となりました。
P40 lite 5Gの通信スピードテスト
P40 lite 5Gの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。
全体的にスピードは出ていますが、最長距離では半分程度まで落ち込みが見られました。ただしPINGはあまり落ちていないので快適さに差はあまりありません。
P40 lite 5Gのカメラスペック
カメラスペック
カメラスペックは以下の通りです。アウトカメラのズームに最大倍率は50倍です。
有効画素 | F値 | 手振れ補正 | ||
光学 | 電子式 | |||
広角カメラ | 6400万 | 1.8 | 〇 | 〇 |
超広角カメラ | 800万 | 2.4 | 〇 | 〇 |
マクロカメラ | 200万 | 2.4 | 〇 | 〇 |
深度カメラ | 200万 | 2.4 | - | - |
インカメラ | 3200万 | 2.2 | - | - |
※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。
動画撮影能力
アウトカメラは以下の通りです。4Kは30fpsです。
4K 撮影 | 24,30,60 fps |
1080P 撮影 | 30,60 fps |
720P 撮影 | 30 fps |
P40 lite 5Gで撮影した作例
フォーカスによるホワイトバランスの変化を検証しました。
接写能力を検証しました。マクロレンズを搭載していないため、接写能力は通常レベルです。
前後でピントを調整し撮影しました。
その他の風景画や食事、夜景撮影などはSIMPC BLOGで写真を公開しています。
P40 lite 5Gの外観
P40 lite 5Gの背面です。P40シリーズの中でも最も反射します。
カメラです。4眼搭載しており、広角、超広角、マクロ、望遠となっています。上位のP40 Proはマクロは搭載していません。
表面です。ベゼルが狭く高級感があります。
フロントのカメラはピンホール式になっています。
上部です。
右側面です。音量ボタン、指紋認証付きの電源ボタンを付属しています。
左側面です。SIMスロットを備えています。
下部です。USB-Cとヘッドフォンジャックになっています。
SIMスロットです。nanoSIMの2スロットでNWカードとは排他式になっています。
手に持った様子です。
P40 lite 5Gのメリット・長所
サイドの指紋認証である
マスクを着用することが前提となっていることもあり、指紋認証は搭載している方がベターです。P40 lite 5Gが優れているのは背面ではなくサイドに搭載しており、かつ精度・速度も比較的高いこと。
背面でなければ完全にカバーできるので、サイド型の静電指紋認証はメリットが大きいです。
写真が美しい
P40 lite 5Gはミドルレンジクラスのスマートフォンと比べて、圧倒的にメインカメラ性能が優れています。昨今のスマホはカメラの進化が大きいため昼間では差が感じづらいですが、夜は全く違います。
以下はP40 lite 5Gの撮影した結果ですが、ミッドレンジでこれほど美しく撮れるカメラはまずないと感じました。その他の作品についてはP40 lite 5Gのカメラ作例をぜひ参考にしてみて下さい。
他のミドルレンジよりも一回り性能が高く快適
AnTutuベンチマークの結果からも言えますが、Kirin820はとても優秀です。ベンチマーク時にかくつくことも少なかったですし、実際に操作していて引っ掛かりを感じることはありませんでした。
40Wの急速充電に対応
P40 lite 5Gは40Wの超高速充電に対応しています。USB-Cコネクタのため、PCと兼用すれば少ないケーブルでより効率的に充電する環境を作ることができます。
RAV-POWERの65W充電器を併用すれば、PCとスマホを両方快適に使えるでしょう。
P40 lite 5Gのデメリット・欠点
ケース運用した方が良い
P40 lite 5Gのカメラの出っ張りは他と比べると大きいので、ケース運用をおすすめします。
ミドルレンジクラスでは重め
P40 lite 5Gの重量は189gです。下位もモデルのP40 lite Eは176g、159gとliteシリーズの中では重量級になります。ケースを入れるとさらに重くなるので、重いスマートフォンが苦手な人は注意しましょう。
GMS非搭載
P40 lite 5GはGoogleサービス非対応です。App GalallyではLINEなどのサービスが入ってはいますが、アプリを多用する人にとっては厳しいのが現状です。
5Gはあるが現状利用が難しい
P40 lite 5Gは高速通信が行えるものの、日本では格安SIM系で5Gを提供しているのはLinksMateのみ。そのため、まだ使える環境が整っているとは言いづらい状況です。
P40 lite 5Gの口コミ・評判
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P40 lite 5Gは4万円以下なのにカメラ性能の満足度が非常に高いスマートフォンです。普段の撮影、夜景、食事どれをとっても非常に綺麗に撮れます。P40 Proと比べてAI補正があまりきつくないのも良い点。
コスパがよく、Antutuのスコアも高いし操作も十分快適に使えますがGMSに非対応・・・
メイン機としては厳しいですが、サブ機としてなら、さらにカメラを重視するなら他の端末よりも優先的に買ってみても良いと思える端末です。
P40 lite 5Gの女性目線の口コミ
普段、iPhone8を使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 背面の反射がぎらぎらしている
- 指紋認証がサイドで使いやすい
P40 lite 5Gがおすすめのタイプ
スマホは基本機能を使いカメラ重視の人
P40 lite 5Gは高速通信よりもカメラで選ぶべき機種と感じます。特に夜の写真を撮影する場合にはP40 lite 5Gは非常に向いています。
また、P40 Proと比較してAIの補正が滑らかなためP40 lite 5Gの方がより自然体で被写体に収めることができるでしょう。ズーム性能を加味するならP40 Proですが、そうでなければP40 lite 5Gで十分です。
P40 lite 5Gをおすすめしない人
Googleサービスを使う人
P40 lite 5Gは残念ながら、GMS非搭載です。アプリを多用する人にとっては勧められません。
動画を見る人
上述した部分と重複しますが、おそらくGoogleサービスを使えないことで最も多くの人に影響するのは動画サービス(VOD)です。2020/06/24段階ではAmazonプライム、U-NEXTしか大手では使うことができません。
ウェブ上で閲覧できる動画サービスは良いですが、アプリを必須とするタイプ(例えばTver)などは利用が限られるのでおすすめできません。
P40 lite 5Gの特徴レビューまとめ
カメラとコスパで選ぶ一台
結論
GMS、防水・防塵、おサイフケータイなどの日本で必須とされる基本機能はないものの、それを凌駕するほどのカメラ性能を持っている一台です。
GMS非搭載になっている関係から、メイン機種としては使いづらいのが現状ですが、サブ機として買うなら十分ありではないかと感じるスマートフォンになっています。
P40 lite 5Gのキャンペーン・安く買う方法
P40 lite 5Gはキャリアでの取り扱いはありません。通販サイトを比較し、最もお得なサイトから買う方法が最も良いでしょう。
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