Mi 11 Lite 5Gのレビュー概要
2021年最強クラスのミドルレンジ
2021年に発売されたミドルハイクラスのスマートフォンの中では、トップクラスの実力を誇る一台。高いベンチマークスコアと高リフレッシュレートディスプレイの快適さを有しています。
またマクロカメラを搭載しており、接写撮影が出来る点もメリットとなっています。検証の通り、夜間撮影が厳しい部分がありますが、それ以外の部分ではほぼ不満が無く、低価格スマホを探している人にはぜひ選んで欲しいモデルです。
簡易スペック表
発売日 | 2021年7月2日 |
SoC | Snapdragon780G |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
画面サイズ | 6.55インチ |
重量 | 159g |
5G | 対応 |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Mi 11 Lite 5Gの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本機は当サイトでAmazonにて購入し、テストを行っています。
Mi 11 Lite 5Gの特徴
ここではMi 11 Lite 5Gの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Snapdragon780G搭載
Mi 11 Lite 5GではSnapdragon780Gを搭載しており、ミドルレンジにあたる700番台としては最上位にあたります。ベンチマークテストで後述していますが、Antutuスコアはミドルレンジとしては驚異の40万点越えとなっています。
6GB RAMと128GBストレージ
メモリ周りは昨今のミドルレンジの上位ではよく見る6GBと128GBストレージ構成となっています。ストレージはUFS-2.2です。
横型指紋認証に対応
Mi 11 Lite 5Gではサイドボタンが指紋認証に対応していています。静電認証型のため、高速です。
Felicaに対応
海外スマホでSIMフリー版としては珍しくFelicaに対応します。特にDSDVとFelica対応機種はの存在は稀です。
最大90Hzのリフレッシュレート
Mi 11 Lite 5Gではディスプレイのリフレッシュレートが60Hzと90Hzから選択することができます(自動変更ではありません)。90Hzのディスプレイで使うと画面遷移が非常に滑らかで使いやすいです。
33Wの急速充電
Mi 11 Lite 5Gでは33Wの急速充電に対応しています。本体バッテリー容量は4250mAhで少し大きい程度なので33Wでは満充電までが早く快適です。
Mi 11 Lite 5Gの価格とコストパフォーマンス
ミドルレンジとしては高めの価格設定ですが、Antutuベンチマークの結果から見て、対処理性能としてのコストパフォーマンスは2021年でも最高クラスと言って良いでしょう。
Mi 11 Lite 5Gのスペック
今回レビューしたMi 11 Lite 5Gのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年7月2日 | |
製品名 | Mi 11 Lite 5G | |
型式 | ー | |
サイズ | 160.53×75.73×6.81mm | |
本体重量 | 159g | |
ディスプレイ | サイズ | 2400×1080 |
アスペクト比 | 20:9 | |
サイズ | 6.55 | |
形式 | 有機EL | |
リフレッシュレート | 最大90Hz | |
バッテリー | 容量 | 4250mAh |
ワイヤレス充電 | 無し | |
リバースチャージ | 無し | |
急速充電 | 有り | |
SoC(CPU) | Snapdragon 780G | |
GPU | Adreno 642 GPU | |
メモリ(RAM) | 6GB | |
ストレージ | 128GB | |
コネクタ | USB-C | |
外部メモリ | 形式 | microSD |
最大容量 | 記載なし |
通信速度 | 上り数字 | 記載なし |
下り最大 | 記載なし | |
Wi-Fi6 | 対応 | |
bluetooth | バージョン | 5.2 |
最大接続台数 | 記載なし | |
生体認証 | 指紋認証 | 対応 |
ディスプレイ内指紋認証 | ー | |
顔認証 | 対応 | |
光彩認証 | ー | |
おサイフケータイ | 有り | |
緊急避難速報 | 記載なし | |
防水 | IPX3 | |
ワンセグ/フルセグ | IP5X | |
赤外線通信 | 無し | |
OS | 無し | |
OS | Android 11 | |
SIMサイズ | nano-SIM | |
DSDV | 有り | |
5G通信 | 有り |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
対応バンドについて
キャリアモデルのため記載なし
5G NR | n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n66 |
FDD-LTE | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66 |
TD-LTE | 38/40/41 |
W-CDMA | 1/2/4/5/6/8/19 |
GSM/EDGE | 850/900/1800/1900Hz |
Mi 11 Lite 5Gのベンチマーク
Antutu
Antutuベンチマークスコアは460765という結果になりました。5万円以下のミドルレンジスマートフォンとしては驚異的な数字です。
検証機種名 | プロセッサ | メモリ | Antutuスコア |
iPhone12 Pro | A14 Bionic | 6 | 626380 |
Galaxy S21 | SD888 | 8 | 611411 |
Galaxy Note20 Ultra | SD865+ | 12 | 606446 |
ZenFone7 | SD865+ | 8 | 598223 |
AQUOS zero2 | SD855 | 8 | 469568 |
Mi 11 Lite 5G | SD780G | 6 | 460765 |
Reno 5A | SD765G | 6 | 323615 |
OPPO A54 5G | SD480 5G | 4 | 256038 |
AQUOS sense4 lite | SD720G | 4 | 252606 |
Galaxy A32 5G | Dimmensity 720 | 4 | 237746 |
Android One S8 | Helio P65 | 4 | 167025 |
OPPO A5 2020 | SD655 | 4 | 150705 |
※その他の機種比較についてはAntutu測定データまとめをご覧ください。
GEEKBENCH5
GeekBench 5の値は以下の通りです。その他の機種比較についてはGeekbench 5測定データまとめをご覧ください。画像はクリックで拡大できます。
Mi 11 Lite 5Gの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 651 | 302 | 9 |
ポイント② | 307 | 134 | 9 |
ポイント③ | 534 | 166 | 10 |
ポイント④ | 401 | 140 | 10 |
ポイント⑤ | 345 | 114 | 12 |
ポイント⑥ | 46.5 | 35.4 | 12 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6に対応していることもあり、600Mbpsを超える速度が出ています。また少し離れた程度でも300Mbpsを超えており十分。ただし、最長距離では速度が落ちる結果となったので、Wi-Fiルーターから離れて使う場合はメッシュWi-Fiなどを合わせて検討しておくと良いでしょう。
Mi 11 Lite 5Gのカメラスペック
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
広角 | 6400万画素 | 1.79 | - |
超広角 | 800万画素 | 2.2 | - |
マクロ | 500万画素 | 2.4 | - |
有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 | |
広角 | 2000万画素 | 2.24 | - |
Mi 11 Lite 5Gで撮影した作例
作例を掲載しています。各画像はクリックで拡大することができます。5倍ズームでも実用的、10倍ズームでも比較的輪郭をしっかりと捉えています。
被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
明るい色、暗い色の花の撮影による変化を検証しました。
接写能力を検証しました。
前後でピントを調整し撮影しました。ピントを合わせて撮影すると、ボケ味はしっかりと出ます。撮影時にはオートではなく、都度ピント位置を調整すると良いでしょう。
ポートレートモードで撮影を行いました。残念ながらボケ味には違和感があります。
キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。4個までではノイジーですが、8個あたりからノイズが減ってきます。色味は元の色とおぼ同じ色を再現しており、ミドルレンジとしては夜景撮影能力は高めです。
続いて、広角モードでキャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。驚いたことに800万画素の超広角モードでも意外と綺麗に撮影できています(ただしズームするとノイジーです)。
Mi 11 Lite 5Gの外観
今回はミントグリーンを購入しました。可愛いポップな緑色でケースなし運用したくなるカラーです。背面はサラサラのフロストガラスで非常に触り心地が良く、指紋が全く付かないメリットがあります。
背面カメラは3眼構成で、主張が強めのデザインです。それぞれの性能や画素数についてはカメラの項目をご覧ください。
本体上部にはスピーカーがあります。
本体左側には何もありません。
本体右側は音量ボタンと電源ボタンがあります。電源ボタンは指紋認証を兼ねています。
本体下側にはスピーカー、USB-Cコネクタ、SIMスロットがあります。スピーカーは上下のステレオ構成になっています。ステレオなので音の立体感はありますが、音響は普通です。
スロットを外した様子です。
ヘッドフォンジャックがないため、付属品としてUSB-Cをヘッドフォンジャックに変更するアイテムが付きます。
TPUケースも付属します。
Mi 11 Lite 5Gのメリット・魅力
低価格帯としては驚くべき性能
何度も繰り返しになりますが、Mi 11 Lite 5Gの処理能力は定価4万円台のスマートフォンとしては驚異的です。2年前のハイエンドを超える数値と90Hzリフレッシュレートの組合せでストレスが全くありません。
マクロレンズで接写の選択肢がある
Mi 11 Lite 5Gの魅力の一つにマクロレンズがあります。超広角、広角、望遠に加えてマクロを搭載しているので、撮影シーンの幅が広がります。実際に使ってみて、しっかりと寄れるのも嬉しいポイントです。また、他機種の場合マクロに変更するための設定が深いところにありますが、Mi 11 Lite 5Gでは設定上部から簡単に切り替えができるところも高評価です。
薄く持ち運びしやすい本体
Mi 11 Lite 5Gは本体の重さが159gと非常に軽くなっています。本体サイズが大きいため持った瞬間に直観的に軽いとは感じるわけではありませんが、長時間使うとその差を感じるでしょう。
背面に指紋が一切つかない
Mi 11 Lite 5Gでは背面がフロストガラスになっており、背面に指紋が全くつきません。触り心地もさらさらしていて非常に使いやすいことがメリットと言えます。
アプリクローンが使える
Miシリーズということもあり、以前から搭載されているアプリクローン機能が使えます。LINEをはじめクローン出来る便利な機能です。Xiaomiのスマートフォンの場合、他機種と比べてクローンに対応しているアプリが多いことが特徴です。
参考までに以下は実際に「Geekbench5」を複製した様子です。設定は「設定>アプリ>デュアルアプリ」から行うことができます。
静電型指紋認証スピードが魅力
Mi 11 Lite 5Gでは静電型の指紋認証を搭載しています。サイド搭載の指紋認証は使いづらい機種もありますが、この機種に関しては全くそういったことはありません。瞬時に解錠されるため快適に使うことができます。
Mi 11 Lite 5Gのデメリット・欠点
夜間のカメラは弱め
カメラ性能は思ったよりも悪くはないものの、やはりハイエンドモデルに比べると夜間の撮影でノイジーになり撮影能力が劣ってしまいます。夜間の撮影を求めているのであれば、高級機種をおすすめします。
ワイヤレス充電がない
昨今の機種はワイヤレス充電で端末の充電を共有化できることが多い一方、残念ながらMi 11 Lite 5Gにはワイヤレス充電には非対応となっています。
バッテリー持ちがイマイチ
筆者は90Hzで検証していることもあってか、バッテリー持ちがイマイチ悪いです。もし気になるなら、60Hz設定で利用することをおすすめします。
みんなの口コミ
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UIが初期のままだとあまりにもダサすぎる点と、ディスプレイの発色に関しては数年前のミッドレンジの液晶クラスってこと除けば全体的に満足行く
ただ、このベンチマークスコアがどうしても必要なんだ!って人以外はPixel4a買った方がいいと思います
ディスプレイの発色も、スピーカーの良さも、UIの良さも
案外ベンチマークスコアよりも満足度に繋がるもんだなと実感しました
まあ、pixel4aでもSD845とか835レベルの性能はあるから動かないアプリはほぼないし、ゲームもぬるぬる動くから
バッテリー持ちはたしかに悪いですね。60Hzでもまだ悪い。
発熱もかなりするし、スピーカー性能も悪い。
それでもこの機種は今のミッドレンジでは最高クラスでしょう。
ミドルレンジの価格帯でありながら、Snapdragon855に迫る性能を持ち快適そのもので使えるモデル。Felicaなど日本向けの仕様も整っており、5万円以下でスマートフォンを買うならこれ一択と言えるほどです。
女性目線の口コミ
妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 軽くて持ち運びしやすい
- 背面がサラサラで気持ち良い
Mi 11 Lite 5Gがおすすめな人
5万円以下でスマホを探している人
5万円以下でスマートフォンを探している人にとってはこれ以上ないほど魅力的な機種と言えるでしょう。安い価格帯ながら、処理性能、本体の質感など不満は出にくく、長期間使える端末です。
細かいところを撮る人
ミドルレンジスマホ・ハイエンド問わず、マクロを搭載しているスマートフォンは少ないため、細かいことろを取る人にMi 11 Lite 5Gはおすすめです。
アプリクローンを使いたい人
Xiaomiのアプリクローン機能は優秀なので、LINEをはじめ、プライベートとビジネス用途をクローン機能で分けることを前提に考えている人はこのモデルをおすすめします。DSDVに対応しているので2番号持つことも可能です。
Mi 11 Lite 5Gがおすすめではないタイプ
本格的なゲームユーザー
Mi 11 Lite 5Gは高性能、かつタッチサンプリングレートが240Hzなので性能は悪くないですが、UFS-2.2であったりリフレッシュレートが90Hzだったりと、ゲームを最優先にするなら微妙な立ち位置です。本格的にゲームするなら、ハイエンドモデルの購入をおすすめします。
Mi 11 Lite 5Gの実機レビューまとめ
Mi 11 Lite 5Gを安く買う方法
Mi 11 Lite 5GはAmazonで購入できるSIMフリーのスマートフォンです。そのため、Amazonでお得に買う方法を知っておくべきです。ポイント還元を適用できるので以下の記事は必ずチェックしておいてください。
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