Xiaomi Mi Note10レビューの概要(ポイント)
Xiaomi初の日本投入モデル
2019年12月にXiaomiから発売されたミッドレンジモデルXiaomi Mi Note10。
CPUから考えると若干高めの設定ですが、カメラ機能を強化しているため、納得感のあるスマホ。
Snapdragon730G、有機ELディスプレイ、大容量バッテリーと弱点が少ないモデル。
ソフトウェア面が面白く、Miリモートにより家のリモコンの代わりができる機能があり、意外と便利な一台。
簡易スペック表
CPU | Snapdragon730G |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
画面 | 6.47インチ |
Xiaomi Mi Note10 実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。
※本機はamazonにて購入しレビューを行っています。
Xiaomi Mi Note10の特徴
初めての日本投入モデル
Mi Note10は、Xiaomi(シャオミ)にとって、初めての日本投入モデルです。もともとXiaomiは、中国の最大手スマホメーカーで世界シェア4位です。
Apple、HUAWEI、サムスンを肩を並べるメーカーですが、これまでは日本に入ってきておらず、このXiaomi Mi Note10が初めてのモデルになります。
このMi Note10は上位版にProがあります。プレス発表は同時でしたが、販売日はPro版の方が一週間ほど後でした。
こちらはメモリとストレージが大きく、メインカメラレンズの枚数が多いモデル(通常版は7枚、Pro版は8枚)になります。上位モデルなので価格も上がります。
ミッドレンジにすることで価格帯を抑えたモデル
Xiaomiの戦略の面白さでもありますが、このMi Note10はSnapdragon730Gを搭載しており、ジャンル的にはミッドレンジとなります。
日本市場の価格帯的に、Snapdragon800番台やKirin900番台のようなハイエンドは7万円台~となる印象です。
Mi Note10は最新型のSnapdragonミドルレンジを投入して5万円台と抑えて、おもしろい価格設定になっています。
マクロレンズを搭載
Mi Note10の特徴の一つはマクロレンズを搭載していること。5万円強のミッドハイレンジモデルは、P30やZenFone6など、広角や望遠を強化しているモデルになっています。
Mi Note10の作例でも紹介していますが、マクロレンズを搭載しているだけあって非常に近くまで寄れます。
これはミッドハイクラスのスマートフォンでは珍しいです。P30でもかなりよれますが、ここまではさすがに寄れません。
Xiaomi Mi Note10のマシンスペック
マシンスペック
Xiaomi Mi Note10のマシンスペックは以下の通りです。
発売日 | 2019/12/16 | |
寸法 | 74.2×157.8×9.67mm | |
重さ | 208g | |
ディスプレイ | サイズ | 6.47インチ |
形式 | 有機EL | |
画素数 | 2340×1080 | |
バッテリー | 電池容量 | 5260mAh |
ワイヤレス充電 | × | |
リバースチャージ | × | |
急速充電 | 30W充電対応 | |
プロセッサ(Soc) | Snapdragon730G | |
GPU | Adreno618 | |
ストレージ(ROM) | 128GB | |
メモリ(RAM) | 6GB | |
外部メモリ | なし | |
通信 | 下り最大 | 公式記載なし |
上り最大 | 公式記載なし | |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | バージョン | 5.0 |
最大接続台数 | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋センサー | 〇 (光学ディスプレイ内) |
顔認証 | 〇 | |
光彩認証 | × | |
おサイフケータイ | Google Pay対応 | |
緊急避難速報 | ○ | |
防水(お風呂) | × | |
防塵 | × | |
ワンセグ/フルセグ | × | |
赤外線通信 | × | |
コネクタ | USB-C | |
OS | 9.0 | |
SIMサイズ | nanoSIM×2 | |
DSDV | 〇 |
※スペック詳細はこちら
対応バンドについて
4G | 1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40 |
3G | 1/2/4/5/6/8/19 |
2G | 850MHz / 900MHz / 1800MHz / 1900MHz |
スペックの解説
Mi Note10のスペックは、ミッドレンジモデルでSnapdragon700番台を搭載しています。用途的に、ライトなゲームを楽しむ人向けのモデルと言えます。
バッテリー容量が5260mAhとかなり大きなことも特徴の一つです。後程のメリットでも書きますが、バッテリー持ちが良い印象を持っています。
指紋認証はディスプレイ内となっています。光学式です。
通信スピードテスト
今回はSoftbank系のSIMカード「Nomad SIM」を用いてスピードテストを行いました。結果、12.6Mbps、アップロード11.2となりました。
Xiaomi Mi Note10のカメラスペックと作例
カメラスペック
Xiaomi Mi Note10のカメラに関するスペックは以下の通りです。
メインカメラ | |
有効画素数 | 1億800万画素 |
F値 | 1.69 |
光学手振れ補正 | 〇 |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
ポートレート | |
有効画素数 | 1200万画素 |
F値 | 2.0 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
超広角 | |
有効画素数 | 2000万画素 |
F値 | 2.2 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
望遠カメラ | |
有効画素数 | 500万画素 |
F値 | 2.0 |
光学手振れ補正 | 〇 |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
マクロカメラ | |
有効画素数 | 200万画素 |
F値 | 公式記載なし |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
インカメラ | |
有効画素数 | 3200万画素 |
F値 | 2.0 |
光学手振れ補正 | 公式記載なし |
電子式手振れ補正 | 公式記載なし |
動画撮影能力
アウトカメラは以下の通りです。4Kは30fpsです。
4K 撮影 | 30 fps |
1080P 撮影 | 60 fps/30 fps |
720P 撮影 | 30 fps |
1080P スローモーション撮影 | 120 fps/240 fps |
720P スローモーション撮影 | 120 fps/240 fps/960 fps |
インカメラは全て30fpsになっています。
1080P 撮影 | 30 fps |
720P 撮影 | 30 fps |
Xiaomi Mi Note10で撮影した作例
標準レンズで撮影しました。フォーカスを変えていますが、あまり色変化はしない印象です。
オート
カメラの黒にフォーカス
ズーム性能を比較しました。10倍ズームくらいまではまだ使えますが、30倍ズーム以上は厳しそうです。
超広角
標準
2倍ズーム
5倍ズーム
10倍ズーム
30倍ズーム
50倍ズーム
ポートレートはかなり綺麗にボカしが聞いています。葉のような複雑なものでも、比較的綺麗に輪郭をとらえています。
最後にマクロです。200万画素だったため映りに期待してませんでしたが、思った以上に綺麗です。造花の葉の葉脈のようなところまで映っていたり、USB挿入口の端子まで写せています。
Xiaomi Mi Note10の外観
Mi Note10の外観です。背面はかなり綺麗で青みが買ったホワイトカラーになっています。P30と似た色合いになっています。
側面は若干ラウンドしています。これのお陰でとても持ちやすいです。
5眼のカメラは見た目にもインパクトが強いです。出っ張りはかなり強くなっています。
二段階で盛り上がりがあります。背面を裏にしたときにはガタつきが気になるレベルです。
続いて全面です。指紋認証画面がこちらです。下部に二つのコントローラーがあります。
それぞれスライドにより、カメラとライト、およびMi リモートを使うことができます(メリットで後述しますが、Miリモートは非常に便利です)。
こちらがホーム画面とウェブサイト閲覧時です。ホーム画面ではあまり気になりませんが、ウェブサイトの閲覧時はディスプレイの湾曲による表示の変化がかなり気になります。
上部ベゼルは水滴ノッチになっています。
その他、サイド、上部ともにベゼル幅は狭めです。下部は他に比べると大きめですが、一般的なスマホと比べるとかなり小さいと言えます。
上部ベゼルには二か所の穴があります。片方はMi リモートで用いられる赤外線です。
サイドは電源ボタン、音量ボタン、SIMカードスロットがあります。逆側にはなにもありません。SIMスロットはnanoSIMの2枚挿しが可能です。
下部はUSB-Cコネクター、スピーカー、イヤホンジャックがあります。
付属品です。30Wの充電器がついています。
Xiaomi Mi Note10のメリット・長所
バッテリー容量が大きい
Xiaomi Mi Note10はバッテリー容量が5000mAhを超えており、非常に容量の大きなスマートフォンです。そのため、長時間利用が可能です。
人によっては2つの電話番号を利用する「DSDV」を利用する人もいます。この場合、バッテリーの消費が激しくなります。また有機ELディスプレイもバッテリーを食う原因です。
そのため、バッテリー容量が大きいことでこれらの問題を回避できます。
他では複製できないアプリが複製できる
Mi Note10では、ZenFoneやHuaweiのスマホで複製が出来ないアプリがクローン出来ます。
LINEをクローンする裏技でも紹介していますが、純正の機能でアプリ複製ができるのはメリットです。しかし、LINEはZenFoneやHuaweiスマホでも可能。
Xiaomiの場合、Chatworkといった他のアプリもクローン出来るため、幅広く使うことができます。
有機ELによるアンビエント表示可能
Mi Note10は有機ELディスプレイを採用しています。そのため、アンビエント表示(常時表示)が可能になっています。パターンも非常に美しいです。以下はアンビエント表示しています。
カメラ性能が高い(特にマクロ)
Mi Note10のカメラ性能はミッドレンジとして非常に高いレベルです。通常の撮影もさることながら、マクロがとにかくすごい。
スマートフォンはポートレートや望遠は技術レベルが上がっていますが、マクロはまだまだ。専用レンズを搭載したことで近くまで寄れてフォーカスを合わせられるのは大きなメリットです。
Miリモートが便利
Mi Note10には赤外線リモコン機能があります。これにより例えばテレビをリモコン無しで使うことが可能になります。
ウィジェット表示も可能なため、リモコンを探す前に手元のスマホでチャンネルを変更することも可能。
こちらがウィジェット表示。
さらに、番組ガイドの設定にも対応しているので、よくありがちな「チャンネルの切り替えと音量しか切り替えられない」といった問題を回避できます。
ゲームスピードブースター搭載
Mi Note10はゲームアプリを事前に登録しておくことで、メモリを開放する機能があります。ROG PhoneⅡのXモードのような機能です。
ミッドレンジだからこそ、ゲームを快適にするならこの機能は優れていると言えるのではないでしょうか。
Xiaomi Mi Note10のデメリット・欠点
指紋認証が遅い
Mi Note10の指紋認証はかなり遅いです。ワンテンポ、下手するとツーテンポも遅く感じます。
顔認証を設定し、さらにそのままロック画面を飛ばす設定にすれば快適に使えるので、ぜひそちらをご利用ください。
スピーカー音がそれなり(低音が弱い)
Mi Note10はアウトスピーカーの性能が弱い印象を受けました。特に低音が割れます。あまり使うことはないかもしれませんが覚えておきましょう。
208gで重い
5000mAhのバッテリーの代償なのか、重量が208gもあってかなり重いです。長時間使うことを考慮すると、おすすめできない重さと言えます。
湾曲がメリットにもデメリットにもなる
Mi Note10は湾曲ディスプレイを採用しています。見た目にカッコいいので好きですが、文字が読みにくくなったり、文字入力がしづらいデメリットがあります。
FMラジオが使えるが87MHzから
Xiaomi Mi Note10ではFMラジオが使えます。しかし日本で使われる主な周波数帯にはマッチしていません。災害対策にもなるので、アップデートにより対応して欲しいところです。
Xiaomi Mi Note10の口コミ・評判
Twitterの良い口コミ
MiNote10、モノとしては良いものだと思うんだけどFelicia付いてないんか
— SSK (@SSK_R) December 9, 2019
Twitterの悪い口コミ
MiNote10カメラ性能は良いのに
なんでスナドラ855入れなかったんだろう勿体無い😟— じゃんぼりぃ☔ (@jamboree_dqx) December 10, 2019
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いくつか弱点はあるものの、かなり使いやすいスマホです。特に指紋認証の遅さを顔認証で回避し、カメラに究極を求めない(一般ユースで良い)なら十分買いの一台です。
Xiaomi Mi Note10がおすすめのタイプ
大容量バッテリーDSDVが欲しい人
ミッドレンジモデルでもハイエンドでも、200g前後の大容量+DSDVモデルは意外とありません。唯一、ZenFone Max Pro M2がそれに該当しますが、カメラ性能が低いことが弱点。
Mi Note10は5000mAhのバッテリーとDSDVを併用できるため、長時間通信に耐えられるスマートフォンと言えます。
無制限SIMでテザリングしたい人
2019年ごろから無制限系ソフトバンクSIMが各社から出ています。当サイトでもNomad SIMをレビューしていますが、こちらがその一つ。
通常これらのソフトバンク系無制限SIMは、テザリングができません。ところが、OPPOとXiaomiは通信可能で、当サイトでもテザリングできることを確認しました。
もし無制限系SIMでもテザリングしたいなら選択肢として挙げておくべきです。
ミニマリスト
メリットでも触れたように、Miリモートはとても便利です。リモコンのように使えるため、普段のテレビリモコンをはじめ、不要なものを置かないようにできます。
物を少なく過ごしたい人にはこれほど便利なものはないでしょう。
Xiaomi Mi Note10をおすすめしない人
重さを気にする人
Mi Note10は208gとかなり重さがあります。長時間使う人にはおすすめできません。
エッジを使うゲームをする人
Mi Note10のエッジはかなり湾曲しています。そのため、エッジの誤タップをしてしまうことがあります。エッジを多用する人は注意しておくべきポイントと言えるでしょう。
Xiaomi Mi Note10の実機レビューまとめ
初だが意外にも万能なスマホ
結論
1億800万画素をアピールして売り込んでいますが、実はそれよりもバッテリーが大きかったり、Miリモートが使いやすかったりと万能感の強いスマホです。
激しいゲームをしない+大容量バッテリーが欲しい!ということなら、このスマホは十分に「買い」の一台です。
Xiaomi Mi Note10のキャンペーン・安く買うために
Xiaomi Mi Note 10は基本的に通販サイトで発売されています。サイトを比較し最も安く買えるところで買いましょう。性能はどこで買っても同じです。
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