G-Tune HN-Zのレビュー概要
ハイスペックなミドルタワーPC
G-Tune HN-Zは、ヘビーゲームユーザー向けの構成をミドルタワーのボディに搭載しているデスクトップゲーミングパソコンです。
外観はシンプルな構成ですが、サイドパネルを空けるとゲーミングらしいライティングが施された内部パーツを搭載。HN-Zのミドルタワーケースは底面からサイドに抜けるエアフローと構造となっています。
ミドルタワーゲーミングデスクトップとしては、中級から上級で使えるモデルと言えるでしょう。
簡易スペック表
CPU | Core i7-10700K |
RAM | 16GB |
ROM | 512GB SSD 2TB HDD |
GPU | RTX2070 SUPER |
LTE | 無し |
重量 | 約13.0 kg |
CINEBENCH | 4924 pts |
※ベンチマークは当サイトのマルチコア計測値です。シングルコアはベンチマーク結果で公開しています。
G-Tune HN-Z実機レビュー目次
忙しい方はまず特徴をご覧ください。実際に使った感想(主観的な内容)はメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。
※本記事はメーカーからお借りしてレビューしています。
G-Tune HN-Zの特徴
ここではG-Tune HN-Zの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
ハイスペックかつVRで使いやすいミドルタワー
HN-Zシリーズはヘビーゲームユーザー向けのデスクトップパソコンです。今回レビューしたのはRTX2070 Superのモデルですが、2020/11/01段階ではRTX3070モデルも発売されています。G-Tuneのミドルタワーは前面のインターフェイスが特徴的でUSBに加えHDMIまでも備えています。これによりVRデバイスの接続もしやすい特徴を備えています。
ゲーミングっぽくない主張の少ない外観
HN-Zはヘビーユーザー向けのゲーミングパソコンとしては、ライティング領域が少なくゲーミングっぽくないデザインが特徴です。しかしながら、中を開けてみると、ライティングが施されており、まさに羊の皮をかぶった狼的存在となっています。サイドパネルはライティングを目立たせることができるガラスパネルを選択することも可能です(今回のレビューは通常品です)。
サイドと下部からのエアフロー設計
HN-Zはサイドと下部の大きな通気口があります。余裕のある設計になっており、冷却効率を重視したデザインとなっています。
G-Tune HN-Zの価格とコストパフォーマンス
今回レビューした製品についてはすでに後発にあたるRTX3080搭載モデルが発売されているため、この項目については省きます。新モデルの価格は以下から御覧ください。
G-Tune HN-Zのスペック
今回レビューしたG-Tune HN-Zのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日 | ー |
サイズ | 210mm×520.5mm×435mm |
CPU | Core i7-10700K |
GPU | GeForce RTX2070 SUPER |
メモリ | 16GB |
ディスプレイサイズ | なし |
ディスプレイ | なし |
記録方式 | 256GB SSD 2TB HDD |
生体認証 | なし |
フロントカメラ | なし |
リヤカメラ | なし |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax |
bluetooth | ー |
SIMカードサイズ | 無し |
LTEモジュール | 非対応 |
重量 | 約14kg |
光学ドライブ | なし |
※検証機以外の詳細仕様は公式データをご確認ください。
※ーマークは公式サイトにて確認できなかったことを示します。
スペックの解説
スペックとしてはCore i7-10700Kを搭載、さらにRTX2070 Superを積んでいるため非常にハイスペックです。後継機種では、Core i9、RTX3070の組合せを選ぶことができます。
G-Tune HN-Zのベンチマーク(CINEBENCH他)
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は4924pts、シングルコア519ptsという結果になりました。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
PASSMARK
PASSMARKの結果は以下の通りです。他機種の結果についてはPASSMARKの結果一覧をご覧ください。
VRmark
VRmarkのオレンジルームでテストを行いました。スコアは13395となりました。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk MarkのSSDドライブの測定結果は以下の通りです。SSDの性能は3000を超えており、非常に高性能で読み書きはトップクラスでした。
温度テスト
動画書き出し中のCPU温度とGPU温度を計測した結果です。
騒音テスト
ベンチマーク、動画書き出し時に騒音を確認しましたが、ファン音はするものの比較的静かです。
動画編集ベンチマーク
Davinch Resolve16を用いて、FHDの10分間の動画の書き出しを行いました。2分28秒となっており、高速です。
ゲームベンチマーク
FF14
ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 19248 | 非常に快適 |
高品質 | 19808 | 非常に快適 |
標準 | 24258 | 非常に快適 |
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
高品質 | 10027 | 非常に快適 |
標準 | 13309 | 非常に快適 |
軽量品質 | 16997 | 非常に快適 |
G-Tune HN-Zの通信環境(WI-Fi)のテスト
今回はテストしておりません。
G-Tune HN-ZのUSB-Cによる充電テスト
本機はデスクトップPCのためテストしておりません。
G-Tune HN-Zの外観
ケース・外部出力
正面から見た様子です。G-Tuneの印字がされており電源オン時には光ります。
左から見た様子です。左側パネルを外せるようになっています。外した様子は内部構造で後述します。
右側です。六角形ベースのエアフローがあります。また、右側もパネルを外すことができます。
上部です。HN-ZのミドルタワーはVRで使うことも想定され上部にHDMIインターフェイスを持ちます。ただし、USB-Cインターフェイスはありません。
背面です。
背面インターフェイスは以下のようになっています。背面にはUSB-C端子を備えています。
最も特徴的なのはHDMiケーブルが延長できる仕組みが最初から搭載されていることです。
内部構造と外し方
HN-Zのケースは横側のネジを4つ外すことで内部が見えるようになります。
右側パネルを外した様子です。
マザーボード周辺の写真です。
ハードディスクのシャドウベイを開いた様子です。
シャドウベイ部分を反対から見た様子です。
G-Tune HN-Zのメリット・魅力
満足度の高いベンチマーク結果
ハイスペックなCPU、GPU、そして余裕のあるミドルタワーケースであることもあってか、HN-Zは非常に良いベンチマーク結果を示しました。スコアの出にくいFF15ベンチマーク、最高品質でも快適が出ています。スペックが高いため、ゲームだけでなくVRも十分楽しめる性能を有しています。
VRでも使いやすいフロントインターフェイス
著者も過去VRデバイスを使用してきましたが、ケーブル類の取り回しがデスクトップPCの場合煩雑になることが多くあります。特に背面インターフェイスが中心の場合はいちいち背面に潜り込んで接続しないといけない面倒さがありました。ところが、HN-ZシリーズであればフロントにHDMIインターフェイスまでも備えているので、PC経由でVRを利用する場合にも使いやすいインターフェイスになっています。
G-Tune HN-Zのデメリット・欠点
優秀なモデルだがゲーミングとして見ると物足りなさも
非常に優秀なパソコンですが、ゲーミングパソコンとして見るとあまり光らなかったり、デザインが一般向けPCと似通っていることから、インパクトに欠ける印象を受けました。いかにもなゲーミングパソコンを求めている人には物足りないかもしれません。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
ヘビーゲーマー向けの位置づけだけあって、ゲーミングデスクトップとして性能は非常に優秀。さらにフロントインターフェイスでHDMI出力にも対応しているため、VRデバイスへの接続性が良いことがメリット。スペック的に2台目でステップアップしたいゲームユーザーに薦めたいモデルです。
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女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 一見してゲーミングとは感じないシンプルなデザイン
- ボディがかなり大きいので置く場所が限られそう
G-Tune HN-Zがおすすめな人
ゲーミング環境をステップアップしたい人
HN-Zシリーズはマウスコンピューターのシリーズの中でも、ヘビーユーザー向けと銘打たれていることもありこれまでのゲーミング環境をワンステップアップしたい人向けのデバイスと言えます。ベンチマーク結果からみても十分なスペックがあるため、より優位に進められるでしょう。
VR環境を作りたい人
VRのPC接続を使ってみるとわかりますが、フロントインターフェイスで接続ができることは思った以上に便利です。性能云々ではなくボディの設計の問題なので、VRをより楽しみたい人は候補に入れておくと良いでしょう。
G-Tune HN-Zがおすすめではないタイプ
超上級者および初心者
HN-Z自体はバランスが取れたモデルですが、悪く言えば初心者にとってはハイスペック、超上級者には物足りない側面があるモデル。RTX2070 Superを積んでいるため、不満が出る人はほぼいないと思いますが上を目指せば80シリーズがありますし、ゲームだけでなく動画編集も同じPCでこなす上級者なら出し惜しみせずワンランク上のG-Tuneモデルを選ぶ方が良いでしょう。
G-Tune HN-Zのカスタマイズ・モデルの選び方
G-Tune HN-Zは執筆時点(2020/11/02)でRTX3070シリーズ一択となっています。RAMは64GB、SSD、HDDも増設できるので自分の用途に合わせて選ぶと良いでしょう。また電源は800Wと1200Wを選ぶことが出来ます。拡張・グレードアップを今後考えているのであれば、1200Wを選択肢に入れておいても良いかもしれません。
G-Tune HN-Zの実機レビューまとめ
中級者~上級者向けのゲーミングPC
結論
非常に高い性能を持つスペック構成のデスクトップPCです。重いソフトの代表格であるFF15でFHDにおいて、全て「とても快適」評価を得ることが出来ており、ほとんどのゲームユーザーが満足できるでしょう。
またフロントインターフェイスが充実し、HDMIを備えていることはVRユーザーにとっては一つのメリットになります。VRデバイスを接続して利用する人はぜひ候補に入れておくと良いでしょう。
G-Tune HN-Zを安く買う方法
マウスコンピューターのパソコンは、購入経路によって値段が異なります。詳細については以下のページで詳しく解説しているので、購入前に必ずご覧ください。
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