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iPhoneXRの実機レビュー

iPhoneXRレビューの概要(ポイント)

2018年発売の廉価版iPhone

2018年に発売された液晶を搭載した廉価版のiPhoneです。上位版との違いは有機EL搭載しているかどうかと、デュアルカメラかどうかの違いです。

カメラにこだわらないのであればスペックと価格バランスにとても優れたモデルとなっていておすすめの一台。

少し重量が重めですが、そこだけがマイナスポイントです。

簡易スペック表

発売日 2018/09/12
SoC A12 Bionic
RAM 3GB(※)
ROM 64,128GB
画面 6.1インチ
重量 191 g
5G(Sub-6) 非対応
5G(ミリ波) 非対応

※公式非公開のためGeekbench5測定より掲載

Apple iPhone XR
Apple
2021年3月25日時点で60,280円から。 詳細は各キャリアにてご確認ください。

本文の前に

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iPhoneXR 実機レビュー目次

使った主観的な感想はメリット・デメリットで紹介しています。購入検討している人はキャンペーンを必ずお読みください。

※本機は実際にSIMフリー版を購入の上検証しています。

 

iPhoneXRの特徴

ハイエンドCPUを搭載

iPhoneXRは廉価版のiPhoneの位置付けですが、iPhoneXSと同じA12 Bionicを積んでいます。そのため、処理能力面で見たときにマイナスポイントがなく、ハイエンド機と同じ性能を持っています。

シンプルな作業から3Dのハードなゲームまでこなす実力を持っているので、廉価版だからCPU性能が悪く選ぶ基準にならないということにはならないので安心してください。

 

シングルカメラだがポートレートは可能

上位版との大きな違いとしてiPhoneXRはシングルカメラ構成になっています。

 

iPhoneに限らず過去モデルはシングルカメラではポートレートモード(ボカしを効かせたモード)の撮影ができませんでしたが、iPhoneXRはPixel3同様にソフト側の調整によりポートレート撮影できるようになっています。

 

本体は有機ELではなく液晶

上位版との最も大きな違いが画面です。iPhoneXRでは有機EL(OLED)ではなく、本体に液晶(Liquid Retina)が使われています。後半でデメリットにも書いていますが、これによりベゼル幅が大きくなるという大きな欠点を抱えています。またiPhoneXSと並べてみるとよくわかりますが、液晶の特性として残像感が強く残る欠点があります。

 

2018年発売モデルでは中間サイズ

2018年に発売されたiPhoneは3種類ありますが、6.1インチの中間サイズとなっています。6.1インチと5.8インチの違いは意外と大きく、大きくなっていることで快適にスマートフォンを使うことができます。

 

カラーラインナップは6色

iPhoneXRはカラーバリエーションを多く揃えており、PRODUCT REDを含む6色があります。

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iPhoneXRのマシンスペック

マシンスペック

iPhoneXRのマシンスペックは以下の通りです。

発売日 2018/9/12
寸法 75.7×150.9×8.3mm
重さ 194g
ディスプレイ サイズ 6.1インチ
形式 液晶
画素数 1792×828
バッテリー 電池容量 公式記載なし
ワイヤレス充電
リバースチャージ ×
急速充電 対応
プロセッサ(Soc) A12 Bionic
GPU 公式記載なし
ストレージ(ROM) 64GB
メモリ(RAM) 3GB
外部メモリ ×
通信 下り最大 公式記載なし
上り最大 公式記載なし
Wi-Fi a/b/g/n/ac
bluetooth バージョン 5.0
最大接続台数 公式記載なし
生体認証 指紋センサー ×
顔認証
光彩認証 ×
おサイフケータイ
緊急避難速報
防水(お風呂)
防塵
ワンセグ/フルセグ ×
赤外線通信 ×
コネクタ Lightning
OS iOS 13
SIMサイズ nanoSIM
eSIM
DSDV

※スペック詳細はこちら

対応バンドについて

4G 1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/34/38/39/40/41/42/66
3G 850MHz / 900MHz / 1700MHz / 1900MHz/2100MHz

スペックの解説

iPhoneXRで覚えておいて欲しいのはやはりSoCがA12 Bionicを積んでいることです。上位モデルと同じスペックのため、性能不足で悩む必要がありません。

上位モデルとの大きな差はROM側でXRは最大で128GBメモリとなっています。写真撮影にこだわる人はシングルカメラの性質上、XRは選ばないかもしれませんが、多く容量を使う人はドロップボックスやAmazonドライブなどのデータの逃し口を事前に考えておくべきでしょう。

重さは比較的重く、191gとなっています。

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iPhoneXRのベンチマークテスト

GeekBench5

GeekBench5の測定結果は以下の通りです。クリックで画像を拡大することができます。

 

iPhoneXRの通信スピードテスト

iPhoneXRの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6非対応)でWi-FiにはWi-Fi6非対応のLYNKSIS VELOPを用いています(クリックで拡大します)。

 

隣接した部屋では安定した速度が出ているものの、最長距離ではルーター前の数値と比較して、74%の低下がみられました。ただし、PING値がほぼ低下していないため、実用性の面では影響はほとんどありません。

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iPhoneXRのカメラスペックと作例

カメラスペック

iPhoneXRのカメラに関するスペックは以下の通りです。インカメラはiPhoneXRの場合は正式名称をTrueDepthカメラと言いますが、以下ではインカメラと表記しています。

有効画素 F値 手振れ補正
光学 電子式
アウトカメラ  1200万 1.8 〇 
インカメラ 700万 2.2 -

※「-」は公式サイトで情報がなかったため記載しておりません。

 

動画撮影能力

アウトカメラは以下の通りです。4Kは30fpsです。

4K 撮影 24,30,60 fps
1080P 撮影 30,60 fps
720P 撮影 30 fps

 

インカメラはのスペックは以下の通りです。

1080P 撮影 30,60 fps

 

iPhoneXRで撮影した作例

標準レンズで撮影しました。iPhoneXRのデジタルズームには倍率が出ないため未記載です。最大倍率ではデジタルズームによる荒れが目立ちます。

オート

オート位置から最大倍率

 

フォーカスによるホワイトバランスの変化を検証しました。あまり色の変化は感じませんでした。

黒にフォーカス

緑色の葉にフォーカス

 

接写能力を検証しました。文字にピントが合うことを前提に撮影しています。iPhoneシリーズ全般に言えることですが、接写能力は低いです。

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iPhoneXRの外観

今回、購入したモデルはiPhoneXRのブルーです。iPhone5cを思い出させる特徴的なカラーリングになっています。背面のAppleマークは鏡面仕上げです。

 

カメラはシングルで飛び出しがかなり大きくなっています。シンワのデップスゲージで測定したところ、1.2mmとなっています。

 

ディスプレイです。有機ELではありませんが、液晶でも十分綺麗です。

 

上側に切り欠きノッチがあることが特徴の一つです。

 

 

ベゼル幅は液晶のため大きめになっています。実測値で約4mmあります。

 

サイドはアルミ素材になっています。カラーに合わせてコーディングされています。

 

左側には音量ボタン、消音ボタンを備えています。

 

左側には電源ボタンとnano-SIMスロットを備えています。

 

下部はLightningコネクタ、およびスピーカー穴を備えています。

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iPhoneXRのメリット・長所

6.1インチでバランスが良い

iPhoneXRの魅力の中でも特に良さを感じるのが、ディスプレイサイズです。iPhoneXSは微妙に小さく、iPhoneXS MAXは大きすぎるように感じていました。iPhoneXRはその中間サイズで6.1インチでちょうど良いサイズ感です。

 

ネット閲覧、書籍、マンガを見ることが中心の人は「疲れずに持てるディスプレイサイズ」は最重要。この6.1インチは、iPhoneXで足りなかった分を埋めてくれる魅力ある大きさと言えます。

 

iPhoneXRは191gもあるが軽く感じる

iPhoneXRの魅力はサイズに対して軽く感じることにもあります。ぜひ機会があれば一度店頭で触ってください。iPhoneXS、XS MAX、XRの重さを比べてみた結果が次の通り。

機種名 本体重量
iPhone XS 177 g
iPhone XS MAX 208 g
iPhone XR 191 g

 

数値上のデータでは、ディスプレイサイズが小さいiPhoneXSが最も軽くなっていますが両手で持つと、iPhoneXRの方が軽く感じます。密度の問題なのかもしれません。

 

Liquid Retinaは液晶だが十分高画質

iPhoneXRはiPhoneXSと異なり液晶ディスプレイ(Liquid Retina)を採用しています。有機ELは黒がはっきり出やすい点や残像が少ないため綺麗と言われることが多いですが、比較しないとわからないほど、iPhoneXRのディスプレイは美しいです。

特に画面の映り(特に黒色と残像感)にこだわりがないのであれば、iPhoneXRで十分な性能を持っています。

 

顔認証(Face ID)のスピードは素早い

iPhoneXで初めて搭載された顔認証(FACE ID)。主観的な評価ですが、2018年モデルのiPhoneの方が速い印象を受けました。実際に、iPhoneXRの顔認証を撮影した動画がこちらです。ぜひ一度ご覧ください(音が出るのでご注意ください)。

 

PRODUCT REDラインナップがある

iPhoneXRにはカラーバリエーションの中にProduct REDを備えています。Product REDは共通ブランドを持つことで特定の基金に寄付する仕組みです。このProdacut REDシリーズに該当する赤色のカラーをiPhoneXRのラインナップの中に備えています。

 

eSIMに対応している

iPhoneXRは物理SIMに加え、IIJmioが提供しているeSIMにも対応しており、デュアルSIM化して使うことができます。海外の通信事業者がeSIM対応している場合、スムーズに開通させることが可能です。

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iPhoneXRのデメリット・欠点

ベゼル幅が大きい

有機ELディスプレイのiPhone11 Proと比較してみた写真がこちらです。明らかにiPhoneXRの方がベゼル幅が大きくなっています(左:iPhoneXR、右:iPhone11 Pro)。

 

iPhoneXRは液晶ディスプレイのためバックライトが必要です。バックライトは通常ベゼル部分に入っているため、結果的に大きくなってしまったと予想されます。

 

画面遷移時の残像感が強い

iPhoneXRはリフレッシュレート60Hzの液晶ディスプレイです。同じリフレッシュレートであれば、有機ELの方が原理上、残像感が小さくなります。iPhoneXSと比較して見ると残像感が強いため、残念に感じます。

 

3Dタッチが使えない

iPhoneに過去モデルから搭載されている3Dタッチ(感圧式タッチパネル)は、iPhoneXRでは非搭載です。3Dタッチを使えば、ライトの調光や、文字の選択を簡単にすることができます(以下は感圧タッチによる文字移動です)。

 

顔認証のみである

iPhoneXRでは生体認証は顔認証のみとなっています。iPhoneの顔認証システムはiPhoneXRに限らずマスクをつけた状態では認証が通らないため不便です。

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iPhoneXRの口コミ・評判

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iPhone XR
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 by SIMPC編集部

発売年で最高のCPUを搭載したことで、低価格ながら廉価版のイメージを感じさせない良モデルになっています。カメラがシングル、有機ELを不採用のため見劣りするところはありますが、ハードユーザーでなければ気にならないはず。価格重視で性能の高いiPhoneを使いたい人にすすめられます。

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iPhoneXRの女性目線の口コミ

普段、iPhone8を使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 画面がとても綺麗
  • ディスプレイが大きい
  • カラーが少し子供っぽい

 

廉価モデルであること、さらにiPhoneXRのパキっとしたカラーリングはどちらかというと子供っぽさを感じたようです。ただ、iPhone8と比較してディスプレイが綺麗なことに驚いていました。

 

iPhoneXRがおすすめのタイプ

安いiPhoneが欲しい人

iPhoneXRは安さで選びたい人にぴったりのモデルです。後発のiPhone11が発売されつつ、iPhone XRが継続販売されていることで、Apple Store、大手キャリアともに相対的に価格が安い状態となっており、購入しやすい価格になっています。

 

iPhoneXRをおすすめしない人

光学ズームにこだわらない人

iPhoneXRと上位機種のiPhoneXSの違いはデュアルカメラかどうかです。専用の望遠カメラを用意しているiPhoneXSシリーズには、どうやってもシングルカメラのiPhoneXRは性能面で勝つことができません。

 

室内撮影を必要としない人

後継機種のiPhone11が発売され、超広角カメラが搭載されています。望遠よりも超広角カメラは使い勝手がよく、室内撮影で人が集まるところの撮影や空を入れた写真が撮影しやすいメリットがあります。iPhoneXRは純粋なシングルカメラのため、物理的なカメラスペックを必要とする人にはおすすめできません。

 

容量が欲しい人

iPhoneXRの容量は64GB、128GBのラインナップとなっています。写真をはじめ本体のデータ容量が欲しい人にとっては最大の選択肢が128GBしかないため、デメリットが大きくなります。無制限で使えるAmazonプライムフォトなどを使い、うまく写真データを連携させると良いでしょう。

 

マスクをよくする人

iPhoneのFACE ID(顔認証)とマスクは非常に相性が悪いです。iPhone8以前のモデル、もしくは指紋認証を搭載したスマートフォンを選ぶ方が良いでしょう。

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iPhoneXRの実機レビューまとめ

廉価版ながら十分な実力

結論

iPhoneXRは2018年モデルの中では、価格と性能のコストバランスが非常に優れているので、カメラ性能にこだわらないのであれば、ぜひ選びたいモデルです。

特にSoCにA12 Bionicを採用しているメリットが大きく、上位機種と同じスペックのため、カメラにはこだわらないけどゲームはたくさんするといった期待にも答えられるモデルに仕上がっています。

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iPhoneXRをキャンペーン・安く買うために

iPhoneXRは通信事業者、もしくはApple Storeで購入することが可能です。各社キャリアのキャンペーンは時期によるため、随時公式ページをご確認ください。また、オンライン申し込みにより、事務手数料を3,000円節約することができるため、ネットを活用されることをおすすめします。

Apple iPhone XR
Apple
2021年3月25日時点で60,280円から。 詳細は各キャリアにてご確認ください。

 

またSIMフリー版を購入予定の人は以下も必ずご覧ください。こちらを適用すると安くできる可能性があります。

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